愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

やはりオバマ大統領はシンゾーを信用していなかった!歴史認識・慰安婦問題を韓国で語った!

2014-04-25 | 慰安婦

やっぱり、でした。オバマ大統領が、韓国で以下の発言をしました。日本では、尖閣諸島は日米軍事同盟の適用範囲だとリップサービスをしてシンゾーと日本のマスコミを大喜びさせた、その翌日、対馬海峡を渡ったら、今度はパククネ大統領と韓国民にリップサービスをしました。旅客船セウォル号の沈没による犠牲者に対して会談前に黙祷する映像が流された後の発言でした。

日本では、北朝鮮政府による拉致被害者との面会とこの慰安婦問題の発言を同じ目線で考えると、どのような意味をもつことでしょうか。安倍政権の「人道に対する罪」認識が問われているのですが、極めて政治的態度に終始していることは周知の事実です。

それは、口では村山・河野談話を受け継ぐと言いながら、教科書記述や学校教育への対応などにみるように、負の遺産の継承と同じ過ちを繰り返さない取り組みへの消極的態度と慰安婦問題をなきものにしようとする自由主義史観グループ、すなわち教育再生グループへの支援活用などにみるような日本政府の曖昧な態度に象徴されています。こうした態度について、国際社会ではどのように映るでしょうか。特に、安倍晋三首相の応援団である産経は、国際社会では非常識新聞として映っていることでしょう。

侵略戦争であった大東亜戦争に対する認識が、外交問題になっていることの意味について、身勝手な思想を持っている日本の「愛国者」たちは、国際社会では「裸の愛国者」として映っていることでしょう。しかし、彼らが、「裸の愛国者」として演じているのは、何よりも国内における偏狭なナショナリズムを煽るためであること、この大東亜戦争正当化のイデオロギーを使って、侵略戦争を反省した日本国憲法を改悪していくためです。

ここに安倍晋三首相の思想と国際社会の間に大きな矛盾がありますが、日本のマスコミがこうした視点にたって安倍晋三首相の思想を明らかにして批判できるかどうか、鋭く問われています。

オバマ大統領と安倍晋三首相との共同記者会見における発言とオバマ大統領とパククネ大統領との共同記者会見における発言を比較しながら、この歴史認識問題の解決こそが、アジアに平和をもたらす大きな要因のひとつであることをどこまで、またどのように報道するか、楽しみです。

もう1つは破綻している軍事同盟を抑止力として評価する思想です。この思想を、北朝鮮に当てはめ、その責任を転嫁する思想と報道についてです。これについては、別項で記事にすることにします。

慰安婦問題「甚だしい人権侵害」=北朝鮮核実験を容認せず-米韓首脳 (2014/04/25-22:31)http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&rel=j7&k=2014042500976

25日、韓国ソウルで、会談を前に握手する朴槿恵大統領(右)とオバマ米大統領(EPA=時事)

 【ソウル時事】韓国訪問中のオバマ米大統領は25日午後、ソウルの青瓦台(大統領府)で朴槿恵大統領と会談した。オバマ氏は会談後の共同記者会見で、旧日本軍の従軍慰安婦問題について「歴史を振り返るなら、実に甚だしい人権侵害と考えなければならない」と明言した。その上で「(日韓は)過去を振り返りつつ、未来に進むべきだ」と、関係改善も重ねて求めた。

元慰安婦証言、裏付けなし=石原元副長官が国会答弁-河野談話

 オバマ氏が従軍慰安婦問題で見解を示したのは初めてで、日本に対応を求める朴大統領の立場に一定の理解を示した。
 オバマ氏はこの中で「安倍晋三首相と日本国民も、過去はより正直かつ公正に理解されなければならないと認識しているだろう」と指摘。従軍慰安婦制度への旧日本軍の関与を認め謝罪した1993年の河野洋平官房長官談話を継承するとの約束を守るよう念を押した
 一方、朴氏は3月下旬にオランダ・ハーグで行われた日米韓首脳会談や日韓局長級協議に触れて「機運を生かすため、安倍首相が約束を誠実に実践することが重要だ」と述べ、慰安婦問題解決に向け日本が努力するよう主張した。
 オバマ氏はまた、北朝鮮の核問題について「北朝鮮の無責任な外交政策と挑発は米国への脅威であり、関心を持ち続けなければならない」と強調。朴氏も、核実験を強行すれば「6カ国協議による努力は全て無駄になる」と危機感を示し、強力な制裁で対応すると警告した。両首脳は、北朝鮮の人権侵害について当局の責任を追及していくことでも一致した。(引用ここまで

【共同通信】 オバマ氏、異例の慰安婦問題言及 米韓首脳、北朝鮮で結束 2014/04/25 22:11http://www.47news.jp/CN/201404/CN2014042501002547.html

共同記者会見をする、韓国の朴槿恵大統領(右)とオバマ米大統領=25日、ソウルの青瓦台(共同)

 【ソウル共同】アジア歴訪中のオバマ米大統領は25日、日本に続いて韓国を訪れ、ソウルの青瓦台(大統領官邸)で朴槿恵大統領と会談。オバマ氏は会談終了後の共同記者会見で、日本政府による法的責任の認定や賠償を求める従軍慰安婦問題について「(元慰安婦の)主張は聴くに値し、尊重されるべきだ」と述べ、日本側に暗に行動を促した。両首脳は北朝鮮の挑発行為に断固対処することも確認した。 オバマ氏は歴史認識問題に関連し、朴氏にも未来志向の対応を要請した。オバマ氏が公の場で慰安婦問題について踏み込んだ発言をしたのは初めてとみられる。(引用ここまで

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公約違反の声に怯えるTPP不合意をオバマの力不足に責任転嫁し安倍政権を正当化!麻生副総理の手口!

2014-04-25 | マスコミと民主主義

麻生太郎氏の軽口の意味は何か!

またまた麻生太郎副総理・財務大臣の軽口発言が飛び出しました。しかもオバマ大統領が離日した後だったのでしょうか。安倍政権は、麻生大臣を含めて、尖閣諸島に「安保条約を適用します」とオバマ大統領に言っていただいて、「作戦通り」「画期的」とその「成果」を誇って、胸を張ったのに、麻生さん、オバマ大統領の指導力の無力さを指摘するようなことを平気で言ってしまう!

安倍政権の腹の中は、あの靖国神社参拝に「失望したのは、こっちだ」と言った傲慢さに満ち溢れていることが、この発言で、改めて証明されました。

TPP協議で日米が「前進する道筋を特定した」と曖昧になったこと、すなわち「大筋合意に至らなかったこと」は、「オバマ(米大統領)が国内でまとめきれる力はいまないだろう」と、その理由は、オバマ大統領が「国内をまとめきる力」にその原因がある、しかもアメリカの中間選挙があるので、そこまで待たなければならないとし、日本の主張に賛成できなかったのはアメリカ国内の側の問題だということ言ったのでした。

アメリカの責任に転嫁する麻生の狙いは、安倍政権の正当化!

これは、TPPの合意を迫っている多国籍企業と、それを支持する日本国内の世論に対して、オバマ側に責任転嫁する思惑が透けて見えてきます。同時に、TPP合意に対して、アメリカの関税撤廃要求を拒否することを総選挙と参議院選挙で公約したこと、更には国会決議まであげて交渉してきたが、そのことが実現できなかったことは、オバマ側の責任、アメリカの側の要求にあると、やはりアメリカの責任に転嫁することで、安倍政権の「努力」を正当化しようとしているのです。

アメリカの中間選挙?日本にも選挙はある!何故選挙公約を語らない!

アメリカの中間選挙をあげて正当化する手口は、実は、日本の側にも当てはめることができます。27日投票の鹿児島2区の補欠選挙と沖縄市長選挙が目前に迫っています。秋には沖縄県知事選挙を控えています。それ以外の地方選挙においても、このTPP問題は、地域産業・日本の医療制度・保険制度などをどのように守り、地域を活性化させていくか、大きな争点になっているのです。麻生氏はアメリカの選挙のことは言っていますが、日本の選挙についてはスルーしています。これが大ウソやスリカエを当然とする麻生式手口なのです。

愛国者の邪論は、今回のTPP不合意は、日本国民のたたかいの大きな成果であると、記事に書きましたので、日本の多国籍企業の利益の代理人である麻生氏の発言をみると、この不同意が、よほど悔しかったのでしょう。「責任転嫁」にその悔しさが滲み出ていることが判ります。

選挙を語らないのは国民の公約違反の声が怖いから!

しかし、菅官房長官の弁護発言やマスコミの追及の仕方を見ていると、安倍政権に対するアメリカ側の「失望」感を醸成・噴気させないように、おおごとにしないようにしていることがわかります。これが大騒ぎすることになれば、安倍政権に対する不信感はアメリカ側からも、日本からも、さらにはTPP合意に反対する国内世論を沸騰させることになるからです。TPP不合意を国民のたたかいの成果として受け止めないマスコミの思想をも反映していることが判ります。

このようなアメリカ政府への不信感は、世界の警察官としてのアメリカ政府の地位の低下に対する安倍政権の不信感、アメリカを頼りにはできないから自分たちの憲法をつくって自分たちの国防力で、海外の権益を守っていこうとする自惚れが根底にあります。

同時に、民主党の政権公約違反、とりわけ鳩山首相の公約違反を批判してきた自民党が、民主党への不信感を梃子にして国民の不信感を煽り、助長し、民主党への不信のおかげて、3割以下の自民党支持であるにもかかわらず、憲法違反の選挙制度の恩恵によって、国会で多数を掠め取った「1強他弱」を利用して、一気に憲法改悪の地ならしを固めていこうとする手口への焦りがあります。

日に日に高る安倍内閣打倒のチャンス!全国津々浦々で声を上げよう!

何故か。民主党の公約違反を批判する国民の批判に、今度は自民党が怯えているからです。そりゃそうです。あの熱狂的な政権選択・政権交代のブームによって誕生した民主党政権が、アッという間に、奈落の底に落とされたのです。そのことは自民党にも当てはまることでもあるのです。知日派アーミテージ氏が恐れていることは、このことです。こうした国民的ムードが、奥深いところに沈殿しているのです。

だからこそ、民主党への批判の時とは違った報道が、今のところなされているのです。憲法違反の政策を打ち出す危険な兆候をこれだけ見せているのにもかかわらず、安倍首相の本当の思惑を読み取れないと公然と語っているテレビのコメンテーターがいるのは、マスコミの国民世論を欺く、スリカエる報道があるからです。

因みに今日の赤旗の記事をご覧ください。いつものことですが、オバマ報道でかき消されてしまいました。

日米首脳会談 「共同声明」異例の先送り/TPP閣僚協議を継続/「日米同盟の強化」を強調

日米首脳会談について/志位委員長が会見

命と暮らし守ろう 5000人超/医療・介護総合法案を廃案に

日米首脳会談/同盟が暮らしと経済破壊する

以下、麻生式ナチスの手口報道をお読みください。

朝日新聞 TPP「オバマ氏にまとめる力はない」 麻生副総理: 2014年4月25日10時47分

麻生太郎副総理兼財務相は25日午前の閣議後会見で、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉について、「どのみち11月の(米国の)中間選挙までは答えは出ない。国内でオバマ大統領が全部まとめきれるほどの力はないだろう」と語った。

日米TPP、大筋合意せず 甘利氏「道筋を確認」

TPP「どのみち中間選挙まで答え出ない」 麻生氏発言

 甘利明TPP相とフロマン米通商代表部(USTR)代表が大筋合意に達せず、協議を継続することについても、「仮にフロマン氏と甘利氏がまとまったとしても、それが米議会で通る保証もない。継続していくことは極めてまともな話だ」と述べた。(引用ここまで

日本経済新聞  麻生財務相、TPP「オバマにまとめる力ない」 2014/4/25 10:41

麻生太郎副総理・財務・金融相は25日午前の閣議後の記者会見で、環太平洋経済連携協定(TPP)を巡る日米協議が大筋合意に至らなかったことについて「オバマ(米大統領)が国内でまとめきれる力はいまないだろう」と語った。オバマ政権が11月に中間選挙を控えていることを指摘し「いま協議がまとまったとしても米国の議会で通る保証はない」と主張。「5、6カ月あるから、いろんな話を継続していくということでいいのではないか」とも語った。

 一方、菅義偉官房長官は同日の記者会見で麻生氏の発言について問われ「米国国内のことで、麻生副総理がどういう状況で発言したのか分からないのでコメントは控える」と答えた。そのうえで「合意を達成する道筋は確認できたので、そこに向かっていく」と説明。「大筋合意に向け、互いに重要懸案について配慮しながら、包括的で高いレベルの合意を実現する道筋については、互いに確認できた」と強調した。〔日経QUICKニュース(NQN)(引用ここまで

毎日新聞 TPP:麻生財務相「オバマ大統領にまとめる力がない」 2014年04月25日11時08分(最終更新 04月25日 11時31分)

環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の日米協議をめぐり、麻生太郎副総理兼財務相は25日の閣議後記者会見で、「(米国の)中間選挙まで答えは出ないだろう」と述べ、11月に予定されている米国の中間選挙前での妥結は難しいとの見解を示した。麻生副総理は「(答えを)出せるほど、国内でオバマ大統領が全部まとめきれるほど今は力がないだろう。甘利明TPP担当相とフロマン米通商代表部(USTR)代表でまとまっても、アメリカの議会で通る保証はない」と述べ、交渉がまとまらない背景について米国側の事情を指摘した。協議の継続については「それまで5〜6カ月ある。継続していくことになったということは極めてまともな話だ」と歓迎した。これに対し、菅義偉官房長官は25日午前の記者会見で、麻生氏がオバマ大統領について「まとめる力がない」と評したことを「あり得ないと思う」と強く否定。「(発言の)全体をみればそんなことは言っていないと思う」と擁護した。【竹地広憲、木下訓明】(引用ここまで

産経 「オバマにまとめる力はない」 TPP交渉で麻生財務相 2014.4.25 13:22 安倍内閣

記者会見する麻生財務相=25日午前、財務省

 麻生太郎財務相は25日の閣議後会見で、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉について「オバマ(米大統領)が国内で全部まとめきれる力は今ないだろう」と述べ、11月の米議会中間選挙まで結論を出すのは難しいとの見方を示した。麻生財務相はTPPの日米協議が大筋合意に至らなかったことに「仮にフロマン(米通商代表)と甘利(TPP担当相)でまとまっても米議会を通る保証はない」とし、日米協議を「継続していくのは極めてまともな話だ」と語った。

 また、オバマ大統領が日米首脳会談や記者会見で、中国が領有権を主張する沖縄県・尖閣諸島を日米安全保障条約の対象と言明したことを高く評価した。

 菅義偉官房長官は25日の記者会見で、米議会中間選挙までTPP交渉の結論を出すのは難しいとの麻生氏の発言を「あり得ないと思う」と述べた。その上で今回の協議について「日米間で(農産物などの)重要項目に配慮しながら、包括的な高いレベルの合意を実現する道筋をお互いが確認できた」と強調した。(引用ここまで

「麻生流説明、問題なし」=菅官房長官 (2014/04/25-17:44)http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014042500816

菅義偉官房長官は25日午後の記者会見で、麻生太郎財務相が環太平洋連携協定(TPP)交渉をめぐる日米協議に関し、「オバマ(米大統領)に米国内をまとめ切る力はない」などと発言したことについて、「問題ない」と述べた。菅氏は、「オバマ大統領といえども、(米中間)選挙も控えているので、いかに(利害調整が)難しいかを『麻生さん流』で説明したのだろう」とも語った。(引用ここまで) 

日米、「宿題」残す=TPPで共同声明迷走 (2014/04/25-19:49)http://www.jiji.com/jc/c?g=pol

国賓として訪日したオバマ米大統領は25日、一連の日程を終え離日した。中国の領海侵入が続く沖縄県・尖閣諸島について大統領は、米国トップとして初めて米国の防衛義務を明言。こうした内容を盛り込んだ共同声明もまとまり、安倍晋三首相は「画期的」と胸を張った。ただ、両首脳による直接対話でも環太平洋連携協定(TPP)交渉の日米協議は合意に至らず、大きな「宿題」が残った。
 海洋で中国の圧力を受ける日本側が最重視していた日米安全保障条約の適用範囲に関し、声明には「尖閣」の文字が明記された。集団的自衛権の行使に向けた取り組みへの米国の「支持」も取り付けた。首相は25日、「アジア太平洋地域の平和と安定を確保するために、主導的な役割を果たしていく。そのことを内外にしっかりと示していくことができる共同声明になった」と記者団に強調。周辺も「パーフェクトだ」と歓迎した。
 ただ、24日の首脳会談直後のはずだった共同声明の発表は、TPPをめぐる調整難航により、翌日に持ち越される異例の展開となった。甘利明TPP担当相とフロマン米通商代表部(USTR)代表による閣僚級協議について、首脳会談で大統領が「甘利、フロマン両氏は眠いだろうが、コーヒーを飲ませよう」と提起。ぎりぎりの交渉にこだわったためだ。
 「声明を出さなくてもいいんだ」。首脳会談に先立つ事務折衝で、米側はこう言って圧力をかけた。安保面での「成果」の見返りに日本側からTPPで譲歩を引き出せるとの期待があったとみられる。だが、大統領の離日直前に発表された声明は、「前進する道筋を特定した」とする中途半端な内容に。TPPをめぐって日米が迷走した印象は否めず、野党からは「具体的果実がない」(榛葉賀津也民主党参院国対委員長)と厳しい声が上がった。
 政権の足元からは、TPP交渉に関して「オバマ(米大統領)に米国内をまとめ切る力はない」(麻生太郎副総理)という発言まで飛び出しており、TPPで米国との距離を縮められなければ、同国の疑念を招きかねないのが実情だ。日米首脳会談という舞台でも決着できなかった難交渉に指導力を発揮していくのは容易ではなく、首相は重荷を背負った形だ。(引用ここまで

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安倍政権のおもてなしのウラに秘めた姑息=「すし外交」を演出!しかし、失敗!世界に恥を晒す!

2014-04-25 | テレビと戦争

安倍首相は、昨日の共同記者会見で、オバマ大統領「人生で一番おいしい寿司だったよ!」と称賛してもらったことを得意気に語っていました。しかし、実際は違っていたようです。多くのマスコミは、このことを黙殺しています。当のオバマ大統領は、「シンゾー」と呼んで、その親密さをアピールしていましたが、こうした演出をした安倍晋三首相の大ウソをその場その場でしのごうとする人間性を信頼できたでしょうか。

うそつきシンゾーは信頼に値する人間か?

バラクの心中を読めないシンゾーは日本をダメにする!

以下今日の朝日の2面の記事をご覧ください。

このことは記者会見の席上、靖国神社参拝について、海外メディアから問われた際に、「二度と人々が戦禍で苦しむことのない世界を作っていくとの決意のもとに不戦の誓いをした。これからも説明し、理解を得る努力を積み重ねていきたい」。こう答える首相にオバマ氏は横から厳しい視線を送り続けた。引用ここまで

とあります。この発言は、「人々が戦禍で苦しむ」としたあの戦争を他人事のように語る安倍首相の頭の中は、村山談話や河野談話などを踏襲すると言いながら、実際は、全く違っていることを、自ら表現したと言えます。こんなことを見抜けぬアメリカ大統領だったとしたら、全くのアホでしょうね。

しかも、以下の記事にあるように、日本側の「成果」を強調する安倍政権とマスコミですが、今使われている日米安全保障条約第5条が調印されたのは1960年です。この間、アメリカが尖閣諸島、東シナ海にこの条文を適用するか、しないか、判断してこなかったということですが、それを認めるとすると、それでは日米軍事同盟とは、一体何だったのか、鋭く問われる問題です。しかし、マスコミは、この問題をスルーして、ゴマカシているのです。

以下の朝日の記事をどのように意味づけるか、対中包囲網路線を「是」とする日本のマスコミの無知無能ぶりは、いっそう際立っています。朝日と東京は、その点で、少し違っていますが、そのことは別項で記事にします。

これまで日米軍事同盟の適用範囲に尖閣諸島を入れていなかった?

安倍政権にとっては、TPP交渉が進展しないなか、オバマ氏による尖閣諸島への言及が「今回の会談の重要な成果」(政府高官)として次第に重みを増した。結果的に要求が実現し、外務省幹部は「抑止力の観点からすれば、これ以上ない内容だ」と喜んだ。ただ、オバマ政権は、中国への配慮も忘れていない。

「我々は中国と強固な関係を持っている。中国は地域だけではなく世界にとっても重要な国だ」。オバマ氏は、国際社会のルールや秩序に沿って行動することを促す一方で、中国の役割を重視する考えを示した。…結局、オバマ政権は尖閣諸島問題について、安倍政権の求めに応じたものの、同時に注文もつけたといえる。改憲でその点を突かれると、菅義偉官房長官はいらだったように答えた。「素直に読まれたらいかがですか。日米安全保障条約第5条適用範囲だと大統領が言明した。それ以上でも以下でもない」

尖閣の防衛義務が共同声明にも明記される方向だが、外務省幹部は「まだTPPの交渉中だから、最終的にどうなるかわからない」と不安ものぞかせた。引用ここまで

尖閣諸島問題、領土問題をアメリカの力の政策に依存しなければ、その正当性を中国に主張できない日本政府の外交力や自主独立性の欠如を世界に示したというべきです。これは日本国憲法の平和主義を土台にしていないことの裏返しというべきです。アメリカに押し付けられた日本国憲法を使うのではなく、日米軍事同盟の抑止力によって、日本国の固有の領土であることと、自らの政権の正当性を誇張する、姑息な態度と言えます。

以上のような矛盾を糊塗する情報操作の一環、1つとして、銀座における「すし外交」が演出されたと見るのは、こじつけでしょうか。しかし、それも、大きく外れたというのが、実際だったようです。しかし、日本のマスコミは、ほとんど、取り上げていません。安倍応援歌を歌い続けているだけです。

すし外交に込めた姑息は大はずれ!でも成果を誇張!

【すきやばし次郎】オバマ大統領は寿司を半分しか食べなかった。「最初からガンガン日米交渉していた」2014年04月24日http://erakokyu.blog.jp/archives/obama-140424.html

 23日東京・銀座の名店「すきやばし次郎」で行われた日米非公式夕食会で、安倍首相とオバマ大統領の会食は和やかな雰囲気ではなく、最初からガンガン外交交渉をする固いものだったとわかった

・楽しく食べると思っていたら最小から日米交渉の話をガンガンしていた。
・固い雰囲気で厳しい話をしている感じだった。
・安倍首相は全部食べたが、オバマ大統領は半分ぐらいしか食べなかった。(引用ここまで

オバマ大統領、高級すし半分しか食べず?2014年04月24日 14:15 発信地:東京http://www.afpbb.com/articles/-/3013468

×東京・銀座にあるすし店「すきやばし次郎(Sukiyabashi Jiro)」での夕食会を終え、店を後にする安倍晋三(Shinzo Abe)首相(左)と米国のバラク・オバマ(Barack Obama)大統領(2014年4月23日撮影)。(c)AFP/Jim WATSON

写真ギャラリーをみる 【4月24日 AFP】公には、すしに興味津々の様子を見せた来日中のバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領だが、24日のメディア報道によると、実際にはコースを半分まで食べたところで箸を置いたという。オバマ大統領は23日夜、東京・銀座の三つ星すし店「すきやばし次郎( Sukiyabashi Jiro)」に安倍晋三(Shinzo Abe)首相と共にノーネクタイで訪れ、カウンター席に座った。両首脳の関係を深める機会とされていた会食だったが、TBSの報道によると、大統領は世間話をしたり、すしに舌鼓を打ったりする間もなく、すぐに日米交渉の話を始めたという

同店のすし職人、小野二郎( Jiro Ono)さん(88)は、20貫ほどのすしを客の食べるペースに合わせて一つずつにぎる。だが「すきやばし次郎」と同じ雑居ビルの地下にある焼き鳥店の店主が「次郎」の店員から聞いた話としてTBSに語ったところによると、オバマ大統領はコースを半分ほど終えたところで箸を置いた。一方の安倍首相は完食したという。2人の会話はかなりフォーマルなものだったとされる。食事を終えて店から出てきた両首脳は、夕食会は成功だったとコメント。オバマ大統領は報道陣や集まった人たちに対し、「おいしいすしだった」と述べていた。 

菅義偉( Yoshihide Suga)官房長官は24日の記者会見で、「大統領はかなりの量を食べた」と述べた一方、実際に何貫食べたのかという質問には回答を避けた。ただ、「大統領の表情から、非常に満足してもらえたと思っている」と話した。(c)AFP(引用ここまで

オバマ大統領、“すし外交”を心から楽しまず? 半分残す―中国メディア 新華経済 2014年4月24日 16時32分 (2014年4月25日 09時26分 更新) http://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20140424/Xinhua_80729.html

日本の安倍晋三首相は23日夜、日本に到着したばかりのオバマ米大統領を東京・銀座のすし店「すきやばし次郎」に招き、食事を共にした。オバマ大統領はすしを称賛したが、海外メディアは「大統領は店で出されたすしを半分残した」と指摘している。中国新聞網が24日伝えた。
【その他の写真】
報道によると大統領は「世界トップレベルの美食」を心から楽しむこともなく、食事中ずっと日米の貿易問題について話していた。一方、安倍首相は出されたすしを完食したという。それでもオバマ大統領は食事後、「人生のなかで一番おいしいすしだった」と称賛。安倍首相は「会食中に大統領とさまざまな問題を話し合い、共通認識を得た」と語った。この「すし外交」について菅義偉官房長官は24日の記者会見で「いくらかかったのか」との疑問には答えず、オバマ大統領について、「かなり食べたと聞いている」と語った。外国の元首の訪日で夕食会は一般に迎賓館や首相官邸で開かれ、今回のような一般のすし店での会食は異例だ。安倍首相がオバマ大統領との個人的な友情をアピールし、国際社会に日米同盟の緊密さを示す狙いがあるとの見方がある。
(編集翻訳 恩田有紀)(引用ここまで

オバマ大統領ファーストレディの来日なく、その意味をスルー!

もう1つ指摘しておきます。オバマ大統領夫人が同行していないことです。日本では自分のクラスの入学式参列ではなく自分の息子の入学式に参加したことを「公」を「私」を優先するとんでもない教師などとする、かつての「滅私奉公」主義の復活を強調する、産経などの主張があります。こうした視点からすると、オバマ大統領のミシェル夫人の不参加問題は、大変な問題だったと言えるでしょう。しかし、多くのマスコミは、この問題については、ほとんど触れていません。それは何か。「国賓」扱いの、今回の訪日と、盛んに宣伝している日本ですが、オバマ大統領側は、日本の位置づけである対中包囲網作戦の重要な会談としての位置づけと違って、TPP問題に絞って訪日をするという点からみるとあまり重視していないことの、1つのメッセージではないかということです。

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