またしても黙殺された内閣打倒方針!何故か!
20日、午前から午後にかけて開催された共産党の第3回中央委員会総会ですが、この時、日本を震撼させたニュースが飛び込んできました。そのこともあったのでしょうか。この共産党の会議については、ほとんどのマスコミがネットに掲載していませんでした。愛国者の邪論が捜したのは、以下の記事だけでした。ご覧ください。
昨年11月3日の「第41回赤旗まつり」で、そして今年の1月5日の「党旗びらき」、そして20日の第3回中央委員会総会の中で「安倍内閣打倒打倒」を掲げました。しかし、その反応は、冷淡なものでした。以下の産経を観れば、浮き彫りになります。以下ご覧ください。
「安倍内閣打倒」という文字すら黙殺した!
安倍政権との対決姿勢を強めるのは党勢の拡大を図るため?
NHK 共産・志位委員長「憲法などで政権と対決を」1月20日 16時48分http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150120/k10014826381000.html
共産党の志位委員長は党の中央委員会総会で、「躍進した国会での力を縦横に活用し、安倍政権を追い詰める論戦を大いに展開する」と述べ、憲法や集団的自衛権を巡る問題などで安倍政権との対決姿勢を強め、党勢の拡大を図る考えを示しました。
このなかで共産党の志位委員長は、先月の衆議院選挙で共産党が大幅に議席を増やしたことについて「本格的な『自共対決』の時代の到来を告げるものとなった。自民党政治に代わる新しい日本の進路を示している政党は、共産党以外には1つもないという政治情勢の大きな変化が、目に見える形で起こっていることを強調したい」と述べました。そのうえで、志位氏は、「集団的自衛権の行使容認の閣議決定を具体化する法改悪が、ことしに先送りにされたことで、日本の進路を巡る闘いが歴史的なヤマ場を迎える。安倍政権は憲法9条の破壊という野望を公然と明らかにし、あらゆる分野で民意に背く暴走政治を進めている戦後最悪の反動政権だ。共産党は躍進した国会での力を縦横に活用し、安倍政権を追い詰める論戦を大いに展開する」と述べ、憲法や集団的自衛権を巡る問題などで、安倍政権との対決姿勢を強め、党勢の拡大を図る考えを示しました。(引用ここまで)
「威勢のいい目標」(自民党幹部)
「国民ウケ狙いで現実性に欠く法案のオンパレードとなるだろう。
付いていけない」(維新の党中堅)
「『反自民、非民主・維新』路線をやみくもに進めば、それこそ“暴走”だ。
共産党の存在意義や真価が問われる国会になる」(党関係者)
「比例850万票、得票率15%以上」来夏の参院選で共産・志位委員長が“数値目標” 2015.1.20 13:15更新 http://www.sankei.com/politics/news/150120/plt1501200021-n1.html
共産党の志位和夫委員長は20日、党本部で開かれた第3回中央委員会総会(3中総)での幹部会報告で、来年夏の参院選比例代表の“数値目標”について、同党として過去最高となる「850万票、得票率15%以上」を表明、達成に向けた全党的な奮闘を訴えた。4月の統一地方選については「昨年末の衆院選でつくられた『第3の躍進』を本格的な流れに発展させる」とし、「地方議会第1党の奪還を目指す」と強調。現在議席がない栃木、神奈川、愛知など7県議会での獲得を目標に掲げ、「党の歴史で過去にない県議空白ゼロを必ず達成する」と述べた。(引用ここまで)
躍進の共産党、統一選も「大奮闘」? 3中総で方針確認 2015.1.20 22:39更新 http://www.sankei.com/politics/news/150120/plt1501200060-n1.html
第3回中央委員会総会で報告する共産党の志位和夫委員長=20日午前、東京都渋谷区千駄ヶ谷(栗橋隆悦撮影)
共産党は20日、第3回中央委員会総会(3中総)を党本部で開き、26日召集の通常国会と4月の統一地方選で「躍進」の流れを軌道に乗せるため、全党が「大奮闘」していく方針を確認した。単独での議案提出と党首討論出席の権利を手にしており、「自共対決」を前面に掲げ他の野党との差別化に腐心している。しかし、独自色に固執すれば国会の“異分子”から脱皮できないというジレンマを抱えながら存在感を示せるかは不透明だ。
「次」に向けた党指導部の“決起大会”と位置づけられた3中総。志位和夫委員長は幹部会報告で、選挙前勢力8議席から21議席に伸ばした衆院選の結果をこう総括した。
「本格的な自共対決の到来となった。政治を変えようとしているのは共産党だけだ。これまでの『反共戦略』の全体を打ち破り『第3の躍進』の流れをつくった政治的意義は大きい」
統一地方選については「草の根の自力で風を起こしてこそ、勝利をつかむことができる」と呼び掛け、地方議会第一党の奪還を目指すと宣言。次期衆参両院選にも言及し、党として比例で過去最高の「850万票、得票率15%以上獲得」の数値目標を掲げた。志位氏は「威勢のいい目標」(自民党幹部)を連発したが、試金石となるのが26日に召集される通常国会での対応だ。志位氏は、安倍晋三政権を「戦後最悪の反動政権」と切り捨て、憲法改正や歴史認識などを挙げて「躍進した国会での力を活用し、安倍政権の暴走をストップさせる」と強調した。一連の発言から鮮明になった戦略は、国会を主戦場に「危険な安倍政権と対(たい)峙(じ)する唯一の野党」をアピールし、従来の自民党支持層をもターゲットに党勢拡大につなげていくことだ。
共産党は、憲法違反を理由に受け取りを拒否している政党交付金の廃止法案を国会提出するなど、議案提出権をフルに活用していく構えをみせる。しかし、他の野党は「国民ウケ狙いで現実性に欠く法案のオンパレードとなるだろう。付いていけない」(維新の党中堅)と冷淡だ。安倍政権打倒を叫ぶなら他の野党との臨機応変な連携も不可欠だが、共産党指導部の出方は読めない。党関係者はこう漏らす。「『反自民、非民主・維新』路線をやみくもに進めば、それこそ“暴走”だ。共産党の存在意義や真価が問われる国会になる」(引用ここまで)
どうでしょうか?下記にこの会議の赤旗の記事を掲載しておきますので、比較してみてください。如何にしてマスコミに取り上げられるか。これもたたかいです。
マスコミは「一強多弱」論を強調すればするほど、「野党」への期待を煽ることになります。「一強」となれば、「野党」に強くなってほしい!というのは当然です。しかし、その「野党」には、共産党は入れていないのです。共産党が何をやっているか、もっと報道すれば、「一強」が偽装・偽造であることが白日の下に晒されることになりますので、徹底して共産党外しをやるのです。
そうなると、残った「野党」が、「野党」全体を代表しているようになります。ところが、その「野党」は自民党と変わらない。政策抜きの「野合」=政界再編を繰り返すことになります。それは国民も見抜いています。離合集散劇には辟易しているのです。
そうなると、「一強」だけが浮かび上がってくる!その反面「野党だらしない」論が振り撒かれるのです。そこには共産党は想定外です。だから政治不信は一層高まっていくのです。それが投票忌避となって表れる!安倍内閣の高支持率となって表れるのです。何故か!「他に代わるものがないから」という「理由」が幅を利かせているのです。
このような構造を打開していくためには何が必要か!共産党の出方にかかっています。ところが、共産党は、このことに気づいていません!マンネリです。以下、それを検証してみます。まず、この間の共産党の獲得票をご覧ください。如何にマンネリか、浮き彫りになります。自公派の「攻撃」を察知していないのか、察知していても手を尽くしていないのか、手を尽くしているが奏効していないか、です。
それにしても、二大政党政治が共産党排除の枠組みであることは自明の理ですが、それを上回る作戦を取ってきたかどうか、ここに浮き彫りになります。
過去の主な国政選挙の獲得票と議席一覧
投票率 比例代表 得票率 (小)選挙区 得票率
96年衆 小59.65 7,096,765 12.55
比59.62 7,268,743 13.08
議 席 24 2
98年参 比58.83 8,195,078 8.27 8,871,703 8.96
議 席 15 7
00年衆 小62.49 6,719,016 12.23 7,352,842 12.08
議 席 20 0
09年衆 比69.28 4,943,886 7.03 2,978,354 4.22
議 席 9 0
10年参 比57.92 3,563,557 6.10 4,256,400 7.29
議 席 3 0
12年衆 比59.32 3,689,159 6.10 4,700,289 7.80
議 席 8 0
13年参 比52.61 5,154,055 9.68 5,645,937 10.64
議 席 5 3
14年衆 小52.66 6,062,962 11.37 7,040,146 13.30
議 席 20 1
16年参 850万 15.00
18年衆 ?
19年参 ?
22年衆 ?
共産党の方針では、以下の点で曖昧な方針です。国民が共産党に政権を託そうとするようになるためには何が必要でしょうか?そのためには、
民主連合政府はいつ?
民主連合政府とはどんな政府か?
民主連合政府に参加する政党は?
民主連合政府の政権公約は?
民主連合政府まで安倍自公政権は?或は自公政権は?或はそれに代わる政権は?
民主連合政府まで国民生活はどのようにして守るのか?
「一点共闘」と統一戦線政府民主連合政府の関係は?
安倍内閣の暴走ストップとはどういうことか?
どのように暴走をストップさせるのか?
安倍内閣打倒後はどのような内閣を描いているか?
どのように安倍内閣を打倒するのか?
850万・15%は投票率はどれくらいを想定しているか?
以上の疑問について、応えていく必要があります。
では、共産党が、この間の二大政党政治にどう立ち向かってきたか。今度の小躍進をどのように捉えているか、ご覧ください。詳しくは別稿に譲ります。
日本共産党第3回中央委員会総会について/2015年1月20日 日本共産党中央委員会書記局
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-01-21/2015012104_01_0.html
本格的な「自共対決」の時代 地方政治でも“第3の躍進”を/日本共産党が第3回中央委員会総会/次期国政選 850万票、得票率15%以上めざす/志位委員長が幹部会報告・結語
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-01-21/2015012101_01_1.html
第3回中央委員会総会/志位委員長の幹部会報告http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-01-21/2015012105_01_0.html
最後は、政権を取るためにはどれくらいの支持を獲得すれば可能になるか、この間の第1党の獲得票を一覧してみました。このレベルをどうやって創りだすか!です。共産党は単独で政権を運営するとは言っていません。複数でやるというのであれば、どうやってやるのか。他の政党とやるのであれば、どこと、どんな内容でやるのか。民主連合政府を創るというのであれば、その政権の政権公約の一致点は何か!です。このことについては、曖昧です。これでは、共産党への期待感は生煮えです。以下を具体化すべきです。
共産党が第1党になるためには、あとどれくらい支持を獲得すれば良いか!
850万では、政権はとりませんと言っているようなもの!
共産党と一緒になって政権を担う政党と一緒である場合はどれだけか!
どこの政党が共産党と一緒に政権を担うというのか!その場合の政権公約は!?
第1党の対有権者比の絶対支持率一覧
投票率 第1党獲得票 絶対支持率
14衆 52.66 17,658,916自 16.9858
13参 52.61 18,460,404自 17.7243
12衆 59.32 16,624,457自 15.9912
10参 57.92 18,450,140民 17.7355
09衆 69.25 29,844,799民 28.7108
07参 58.63 23,256,247民 22.4242
05衆 67.51 25,887,798自 25.1373
04参 58.54 21,137,457民 20.6041
03衆 59.86 22,095,636民 21.6130
01参 56.42 21,114,706自 20.8417
00衆 62.49 16,943,425自 16.8702
98参 58.83 14,128,719自 14.2644
96衆 59.62 18,205,955自 18.6382
95参 44.50 12,506,322進 12.9252
93衆 67.26 22,999,616自 24.3439
92参 50.70 14,961,199自 16.0434
90衆 73.31 30,315,410自 33.5633