国立能楽堂で、金春流の「頼政」を観る。
源頼政-老境に至って平家に弓をひき、武運つたなく宇治の平等院に果てた源氏の武将。
芝に扇を敷いてから腹を切ったと云うその場所は、“扇の芝”と呼ばれて現在に伝わる。
頼政の霊が法体で現れたとき、わたしは無念を滲ませたその表情の生々しさに、思わず目を見張った。
わたしは、直面(ひためん)なのかと思った。
いや。
たしかに後シテは、この曲専用の . . . 本文を読む
goo blog お知らせ
プロフィール
-
- 自己紹介
- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
最新記事
カテゴリー
最新コメント
- GS/ニッポン徘徊──旧下大崎村点景。
- Stargate/帝国の関門、のちに海の玄関、そして永遠。
- ししまる/いまさらあってもしょうがない。
- ししまる/おなじあなのむじな。
- ししまる/かがみにはうつらない。
- ししまる/ごえんとはそういうもの。
- 紫陽花/よくみねぇ。
- 紫陽花/ささやき。
- ししまる/さりながら、さりながら。
- ししまる/あきぬあじわひ。