迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

江戸の中心で濃厚上方色。

2018-03-25 18:26:53 | 浮世見聞記
お江戸日本橋亭で、笑福亭鶴光の落語を聴く。 三人の弟子がそれぞれ一席づつ口演したあと、まずは「秘伝書(地上げ)」。 東京の落語では「夜店風景」といふ題で、先代鈴々舎馬風の古ゐ音源で聴ひていらゐ好きになった噺。 と言ふか、この噺を聴ひて先代馬風のファンになったのだが、意表を衝ひたナンセンスな面白さは東西共通。 音源に遺る先代馬風版は、途中の一番盛り上がったところで上手く切ってゐるが、「地上げ . . . 本文を読む
コメント