七年前のこの日の昼下がり、屋外へ出た私は、向こふの交差点の角に建つ雑居ビルが、大きく波打ってゐる様に呆然となった。
地面が、強く揺れてゐるのだ……!
頭のなかは真っ白になり、
私はおのれの無力さを、
思ひ知らされた。
そして我に返ったとき、
私はたった今までのことが、
遠い過去の時間になったことを、
思ひ知らされた。
東北を襲った大津波に言葉を失ふさなか、 . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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