今は昔、古民家に一人暮らすことを、人から求められたことがあった。
それは、旧街道から数㎞山中に入った、芝居小屋に隣接してゐた。
その芝居小屋を、稀に訪れる見物客のために案内して回るのが、シゴトだと云ふことだった。
私は知らん顔をした。
過去の朽ちた娯楽など、関心はなかった。
また、その人が引き起こした内輪揉めに、加担するつもりもなかった。
そして何よりも、
少しばかり口をきい . . . 本文を読む
goo blog お知らせ
プロフィール
-
- 自己紹介
- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
最新記事
カテゴリー
最新コメント
- GS/ニッポン徘徊──旧下大崎村点景。
- Stargate/帝国の関門、のちに海の玄関、そして永遠。
- ししまる/いまさらあってもしょうがない。
- ししまる/おなじあなのむじな。
- ししまる/かがみにはうつらない。
- ししまる/ごえんとはそういうもの。
- 紫陽花/よくみねぇ。
- 紫陽花/ささやき。
- ししまる/さりながら、さりながら。
- ししまる/あきぬあじわひ。