令和三年、2021年、そして“人災疫病禍二年”の大晦日。地元の驛では帰省なのか旅行なのか、荷物をゴロゴロ曳ひた人たちの姿を見かける。どこへ行かうが、あとはその人たちの心掛け次第。行末など知ったことではない。ただ、かうした行動が疫病感染者の擴大に一役買ってゐることだけは、間違ひない。浮世はただただ冷笑に尽きた一年なれど、私自身は國難下と云ふ制限枠のなかで、行きたいとこ . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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