迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

還梅觀望。

2024-03-13 22:24:00 | 浮世見聞記


今年は予定が合はず、結局見頃には行けなかった地元の梅林へ、もふ花はないとわかってゐるうへで、行ってみる。



落ちた花は土に還り、来年の花に生まれ變はる。  

萬物は元に還る──とは世阿彌と同時代の猿樂師だった金春禪竹の、作劇における考へ方だったと聞いてゐる。

考へに詰まったら原點(もと)に還れ、と發展的に解釈することも許されるだらうか。


来年の梅はまだ知らぬ。

咲くかも、

觀られるかも。



まずは近い日にちの天氣がどふなるか、だ。






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