迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

ぼんやりしっかり。

2024-10-04 19:56:00 | 浮世見聞記


代々木體育館の散策路に初夏いらい訪れ、ぼんやりと空を見上げる。

次のことを考へるために、いまはぼんやりとする。

四ケ月ほど前、なにも考へないためにここに佇み、

あれから本當になにも考へずに時を過ごし、

またここに佇む。



見上げる先には、羽田への着地を目指して次々に飛行機が通り過ぎる。



それらの影がいくつも舞ふさまは、

まるでカラスの群れでも見るやうだ。



ヒトが造ったこんな場所を彷徨ってゐても、

しょせんヒトに踊らされてゐるだけだ。




答へは見つけられぬ。








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