迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

しんとうめっきゃくすればひもまたすずし。

2014-08-20 23:18:18 | 浮世見聞記
先週に訪ねた東北地方の暑さに比べて、首都圏のはどうも不必要なものを上乗せしたような、余計なものを感じる暑さだ。


いまや、

「暑いから外出は控えよう」

から、

「キケンだから外出は控えよう」

へと呼び掛けが変わっているのだから、まったく異常事態だ。



「ひるのいこい」を聴こうとラジオをつけたら、高校野球の中継でお休み。

熱中症の危険性が本気で叫ばれている今のご時世、よくそんな青春ごっこをやっていられると、つくづく感心する。

聴いていると、その暑苦しさにわたしまでもが目眩をおこしそうで、慌ててスイッチを消す。



どうもこの頃は、暑さに風情がなくなったやうな-

そんなことを考えながら歩いていると、道端で藤色に咲く小さな花を見つけた。

その涼しげな色に、わたしの心はしばし、暑さを忘れた。
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