迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

江戸を捨てた江戸。

2021-12-09 17:27:00 | 浮世見聞記


千代田区立日比谷図書文化館にて、開館十周年を記念した特別展「タイムトリップ 江戸から東京へ」を観る。


江戸が近代文明の洗礼を受けて“発展”したのが東京なのではなく、あくまで時代の流れに合はせて“変貌”しただけの街であることを知る。





いまトウキョウに亂立する“タワマン”は、変貌が過ぎてもはやヒトの立てる地面が無くなり、空中に上がるほかなくなったことを象徴するものだ。

つまり、空中に上がってゐるヒトの數だけ、ムダな人口流入と云ふことなのである。


この特別展は入場料参百圓を拂ふと、入口で全頁にわたって多色刷りの立派なパンフレットが貰へる。



展示の内容がほぼそのまま載っており、むしろこのパンフレットがあれば、わざわざ展示を観なくてもよいくらゐの出来栄えだ。   

入場料の参百圓は、實はパンフレット代と云ふことだらう






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