迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

週刊文春、中づり広告を終了へ「一つの文化だった」

2021-08-17 09:00:00 | 浮世見聞記




電車の中吊り廣告──

たしかに、現代文化のひとつの象徴。


數々の砲彈で飛ぶ鳥を落とす勢ひの文春誌が中吊り廣告をやめると云ふのも、ひとつの時代の象徴。


週刊誌のそれに限らず、電車の中吊り廣告とはもっとも簡便な情報収集源だ。



浮世の近況をそれで知り、また話題づくりに役立ててゐる人は多いはずだ。

さう云ふ私も、間違ひなくその恩恵に與ってゐる一人。

ただ、週刊誌モノに関しては、大衆向けゆゑに見出しが下世話に過ぎて、目を背けることのはうが多いが……。


現今(いま)は電車内でも、下を向ひて情報収集する時代となった。

もっとも、いま身に迫ってゐる緊急情報だけは、反應が鈍い。



いくら高額な端末を持ってゐやうが、

本當に樂しい新鮮な情報は、

やはり頭を起こしてゐなければ入って来ない。







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