迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

日課のオモカゲ。

2024-02-26 19:10:00 | 浮世見聞記




もっとも古い記憶のある町を訪れる。

現在(いま)はとっくに無い幼稚園への通ひ路(みち)、坂道沿ひにある段差より、ピョンと飛び下りて行くのが、幼少時分の私の日課だった。

その場所は、今日現在も見事、あの當時のままに殘ってゐる。



懐かしい、憶えてゐますか、私のこと……
と傍に寄って、そこにかすれた注意書きがあるのを見て、懐かしの笑みがおかしみの笑みとなる。



あの後も、私と同じことを考へたのが、たくさんゐたらしい。









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