迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

明日待たるる寶船。

2023-01-14 23:02:00 | 浮世見聞記


池袋の西武デパート別館で開催されてゐる、恒例の古本まつりを覗く。

會場内を二巡目で御寶に巡り逢ひ……、逢ひ過ぎて、予算に収まるやう選別に苦勞する。


今日見つけたうちのひとつ、能樂の稽古用資料は數百圓で手に入れたものだが、頁に挟まれたままの注文書にある元の値段を見てビックリ。



教材ひとつでこんなに高額では、傳統藝能を稽古しやうなどと云ふ庶民など先細りに減少していくのは當然だ。



大相撲初場所の七日目、一人大関の貴景勝は翠富士との結びの一番で、白熱したぶつかり合ひの末に小手投げで下す。



大関らしい貫禄で魅せた一番。



腕を上げるも下げるも、稽古次第。

稽古は嘘をつかぬ。


技とは、さういふもの。








コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 暖厳躍胸。 | トップ | 雪にもてなす大和舞。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。