八月の到来と共に、やうやく東京圏も梅雨明けとなる。
そして、いきなり夏となる。
夏の樂しみのひとつが、神社で奉納神樂を樂しむこと。
しかし、今年はどこも中止。
残念だが、それがもっとも正しい判断だ。
隣町の神社では、今日が祭禮日に當るので、
提灯だけは例年通りに掲げ、いつもなら里神樂が奉納される神樂殿からはテープでお囃子を流して、
心ばかりの雰囲気をつくってゐるのが、なんとも床しかった。
かたや木挽町では今日から芝居が再開するなど、かうした人心の不一致をあちこちで見るにつけ、来年こそはここでお神樂に逢へるのだらうかと、心配になる。