迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

八朔。

2020-08-01 21:00:00 | 浮世見聞記


八月の到来と共に、やうやく東京圏も梅雨明けとなる。

そして、いきなり夏となる。


夏の樂しみのひとつが、神社で奉納神樂を樂しむこと。



しかし、今年はどこも中止。

残念だが、それがもっとも正しい判断だ。


隣町の神社では、今日が祭禮日に當るので、



提灯だけは例年通りに掲げ、いつもなら里神樂が奉納される神樂殿からはテープでお囃子を流して、



心ばかりの雰囲気をつくってゐるのが、なんとも床しかった。


かたや木挽町では今日から芝居が再開するなど、かうした人心の不一致をあちこちで見るにつけ、来年こそはここでお神樂に逢へるのだらうかと、心配になる。




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