迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

ただただ國土安穏。

2020-12-16 17:44:00 | 浮世見聞記


昨日からやうやく無料配信が始まった、「第62回 鎌倉薪能」を我が城で樂しむ。


もっとも観たかった金春流前宗家の仕舞「羽衣」に、“神さびる”の本當の意味を識る。

真實の技藝とは、誰にも真似できないその人だけのものを云ふのだらう。



今回は“事情があって”冬に行はれた薪能だが、私は以前も冬期に都内の文化ホールで、「薪能」を観てゐる。

と言っても、篝火を電飾で模した、さういふ演出の演能會で、寶生流の「葵上」を観たのだ。


日にちは平成二十三年(2011年)三月十日──


東日本大震災の、前日である。






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