街中の表通りでは、この頃やたらとクルマのクラクションを耳にする──そんな気がする。
信号待ちの間じゅうスマホをいじってゐて青に変わったことに気づかず、後ろの車から喚起を促される場合もあれば、無謀運転のために傍を走行してゐたクルマから非難を込めて鳴らされる場合と、原因は様々なるが、これらはいづれも充分に、〝あおり運転〟への素地となりうる。
これだけ社会問題化してゐながら増加傾向にあるのは、結局あおられる原因となる運転をするドライバーが多いから、といふことでもあるのではないか。
ただし、初めから相手に絡む気満々の病人は、別である。
街中のクラクションの数は、結果的にあおり運転を誘発する数でもある。
それにしても、この耳にする数の多さはだうじゃ……。