アビガン──さう、あったあった、人災疫病禍元年にはTVで感染症學者が、さかんにこの名稱を口にしてゐました。
既に懐かしい名前と感じるのですから、この三年がいかに目まぐるしく、またいかに急速変異を繰り返す疫病に振り回され續けてきたか、であります。
故人安倍元首相がまだ開發と治験の段階で國としての備蓄を表明したものの、その間にワクチン接種者が増へ、また急速変異を繰り返すうちに病菌自体が弱毒化し、なにより治験結果も思はしくなかったことが、人災疫病對象の開發を中止にした理由云々。
結局、藥での太刀打ちは難しかった、と云ふことでせうか。
しかし、いまでは変異と同じ速度で、ヒトが先に精神へ免疫をつけてゐます。
これからも不用意にヒトに近づかなければ、まずは感染を防げることでせう。