迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

ニッポン徘徊―秩父神事

2015-12-06 21:47:44 | 浮世見聞記
埼玉県の秩父神社へ、国の重要無形文化財である神代神楽を観に行く。


「天の岩戸」の神話が、鄙びた笛の音と、神々が手にするおおらかな鈴の音によって、ゆったりと語られる。



天鈿女命が賑々しく榊を振りて舞ひ給へば、

集ふ神々は手を打ち囃し、

やがて勇ましく現れたる手力雄命は、

岩戸をゑいやと投げ飛ばす。




御幣に象徴されし天照大神が、

ふたたび国を明るく照らし給へば、

来る年も幸多かれの御声を、

たしかに聞く。
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