迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

回遊回迷。

2024-10-11 23:42:00 | 浮世見聞記
早稲田を抜けて文京區に入り、神田川に架かる駒塚橋を渡ると、肥後細川庭園と關口芭蕉庵との間に、細い急坂あり。



その名もズバリ「胸突坂」となむ云ひける。



坂の多い江戸らしい急斜路にて、傍らの案内板の云ふ通り、昔日は雨で泥濘(ぬかる)んだ時など、絶對に通りたくはない。


肥後細川家ゆかりの永青文庫側より、幕末にはその下屋敷の跡と云ふ「肥後細川庭園」を通り抜けてゐると、



結婚記念の事前冩真撮影が行なはれてゐた。 



けっこん【結婚】(名)
離婚の一番の原因。──


さういふことをすぐ考へたがる私などがゐては惡からうと、



さっさと行って幽霊坂より目白通りに出て、鬼子母神に寄る。



結婚だの子寶だのを全く望まぬ私が参詣しても、鬼子母神様としては迷惑だったに違ひない。

引いたお神籤を見て、寄らなくてもよかったナ、と思った。










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