迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

ただただ願ふは……。

2021-01-02 19:46:00 | 浮世見聞記


お墓参りに行く。





遠くに望む富士山は、いつものやうに美しい。

かういふものは、遠くから眺めるに限る。

ゲーノージンと同じで、近くで見るものではない。



お墓には、年末の挨拶で供えた花が綺麗なまま花立てにあった。

旧年と新年、時間のつながりを思ふ。



帰りはそのまま公園を散歩する。


芝生廣場では凧揚げ合戰の最中。

昨日より人出が多い。

密集はしてゐないが、しかしそれに近いものはある。


もっとも、他人(ヒト)のことなど私の知ったことではない。


自分さへあのなかにゐなければ、それで良いのだ。




『令和三年も無事に生きる』──

手猿樂を安心して舞へる日が、いつ訪れてもいいやうに。

それ以外に、なに願ひなどあらう。












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