迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

まほろば橘樹。

2024-01-15 20:12:00 | 浮世見聞記


寒風厳しき川崎市高津區千年(ちとせ)の高臺にて、突如として古代建造物の出来かけに出會はす。



一帯はありふれた住宅地のなか、ずいぶん“斬新”な家を建てたがるヒトもあるものだ……、と思ふわけもなく、



このあたりが武蔵國橘樹(たちばな)郡に區分されてゐた大昔、その國衙がおかれてゐた旧跡なり。

令和現在はだいぶ建物に邪魔されてゐるが、高臺からは下界を遙か見渡せる場所も殘っており、


現役で国衙がおかれてゐた當時に想ひを馳せれば、なんでも外へ出てみるものだと、氣宇壮大な心持ちを味はへる。


國衙跡の傍らには、紅梅が見頃となりつつあり。



かういふのが、樂しいのである。









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