迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

初めて逢ふいつもの町。

2020-07-13 17:23:00 | 浮世見聞記
わが町から隣町、その隣町へと散歩する。

いつもの道を逆に行ってみる

いつも背にしてゐる景色が眼前に續く。



初めてその町を訪れたやうな──“旅”をしてゐる氣分になる。


やがて、町が視界いっぱいにひろがる。


山中の旧街道を長く進み、やがて眼下に旧宿場町が見えて来た時の、「ああ、着ひた……」といった安堵感を思ひ出す。


遠い旅の空を、

隣町で樂しむ。


いつか安心できる日が来たら、

どの古道を訪ねやうか──?



その日のためにも、

いまは心身をよく鍛へておくことだ。





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