夏に少しづつ買い溜めておいた即席ご飯が十月初旬で無くなるのを機に、我が町にもやっと出回った精米へと切り替へやう……、と思ってゐたが、結局ひと夏のうちに馴染んだ即席ご飯を、今日も再び買い足してゐる。
精米の便乗値上げぶりが無性に氣に喰はないので手を出したくない、と云ふのもあるが、むしろ“レンチン”で手輕に済ませられることに慣れてしまった、との言ひ訳のはうが當ってゐるやうな。
米を研ぐ手間も、炊飯器の釜を洗う手間も、省けることを知ってしまったのである!
我が町のスーパーを覗くと、いまや精米より即席ご飯のはうがよく賣れてゐる。
當り前だ。
「お一人様一日一點限り」の即席ご飯、たぶん明日も買いに行くはずだ。