迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

ニッポン徘徊―中山道75の2 上松宿→寝覚ノ床

2014-05-13 19:31:28 | 旧中山道
名勝「寝覚の床」は、上松宿から旧道を辿ること、約2㌔の場所にあります。

立場茶屋(休憩所)だった「たせや」と、むかしから蕎麦が有名で、現在も旅館と兼ねて営業を続けている「越前屋」(上段写真)との間にある坂を下った先、崖の上からそれは望むことができます。

しかし、そのためには突き当たりに山門を構える禅寺で、200円の“入園料”を払い、山内へ入らなければなりません。

自然がつくりだした景観は、誰のものでもありません。

それを、おのれの所有物ごとく、獲れるものならなんでも獲ってやろうという商魂逞しい俗ぶりに、すっかり興醒めしたわたしは、↓の一枚だけを撮ると、



さっさと引き上げて先を急ぐことに。


最近になって整備されたらしき真新しい石畳を下り、みごとな渓谷美の滑川を渡って小野地区の坂を上り、やがて中央本線に沿って下るとガードをくぐり抜け、すぐに左折するのが、本来の道筋。

しかしそこはなんと、民家の庭先。



特に立入禁止というわけでもなさそうなので、「ごめんなさ~い!」と言いながら一気に駆け抜け、その先の草道を下って国道へ合流。
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