横浜にぎわい座で、雷門助六の「七段目」を聴く。
もとになってゐる歌舞伎芝居では“茶屋場”とも通称され、酒より先に自分に酔っ払った由良之助やらお軽やらが、二時間も延々と眠っ苦しい型嵌め芝居を展開する一幕を、助六師が先代の雰囲気をよく伝へる江戸前の語り口で、軽快且つ明快に運んでいく。
なによりも、マクラから筋へ入るときの、あの間髪を入れずに切り替へる上手さはだうだらう!
ひとり、思わず唸ってしまふ。
最後に高座から豆まきがあり、寄席では「福は内」とだけ唱へて「鬼は外」とは口にしないのださうで、私もその福を授かり、
楽しい思ひであとにする。
もとになってゐる歌舞伎芝居では“茶屋場”とも通称され、酒より先に自分に酔っ払った由良之助やらお軽やらが、二時間も延々と眠っ苦しい型嵌め芝居を展開する一幕を、助六師が先代の雰囲気をよく伝へる江戸前の語り口で、軽快且つ明快に運んでいく。
なによりも、マクラから筋へ入るときの、あの間髪を入れずに切り替へる上手さはだうだらう!
ひとり、思わず唸ってしまふ。
最後に高座から豆まきがあり、寄席では「福は内」とだけ唱へて「鬼は外」とは口にしないのださうで、私もその福を授かり、
楽しい思ひであとにする。