北区飛鳥山博物館で開催中の、「ノスタルジア・駅弁掛け紙コレクション」展を見てきました。
北区飛鳥山博物館がこれまで蒐集してきた大正から昭和にかけての駅弁の掛け紙のほか、駅弁には付き物だった温かいお茶の入っていた容器も展示され、ぐい呑みのような器とセットの透明な合成樹脂製のそれは、私も幼な心にクロスシート車の窓際の小テーブルに置かれている光景が記憶にあり、「ああ…」と思わず顔がほころびるものが。
駅弁の掛け紙は当地の名所や旧跡、また特産品のイラストが描かれたものが多く、また最寄駅から観光地までのアクセスを記したものもあり、お弁当の食材は当地で採(獲)れたものを使用するなど、当時の駅弁は現在以上に、その土地の「顔」、“観光大使”としての役割を果たしていたようです。
そのなかで私がもっとも「時代」を感じたのは、掛け紙の端に記された、
“空箱は腰掛の下へお置き下さい”
の一文。
長距離列車の客車にゴミ箱が設置されるようになる以前ならでは注意書きで、私も最近まで、たまに中長距離列車でこれをやっている人を見掛けたことがあり、「ちゃんとゴミ箱に捨てろよ…」と思ったものですが、いま思えば、あれはかつてのマナーの名残り、だったのかもしれません。
飛鳥山と言えば、江戸の昔から桜の名所。
考えたら、ここ数年桜の季節は地方へ出掛けていたので、自分の住む東京(まち)で桜を見るのは、かなり久し振り。
北区飛鳥山博物館がこれまで蒐集してきた大正から昭和にかけての駅弁の掛け紙のほか、駅弁には付き物だった温かいお茶の入っていた容器も展示され、ぐい呑みのような器とセットの透明な合成樹脂製のそれは、私も幼な心にクロスシート車の窓際の小テーブルに置かれている光景が記憶にあり、「ああ…」と思わず顔がほころびるものが。
駅弁の掛け紙は当地の名所や旧跡、また特産品のイラストが描かれたものが多く、また最寄駅から観光地までのアクセスを記したものもあり、お弁当の食材は当地で採(獲)れたものを使用するなど、当時の駅弁は現在以上に、その土地の「顔」、“観光大使”としての役割を果たしていたようです。
そのなかで私がもっとも「時代」を感じたのは、掛け紙の端に記された、
“空箱は腰掛の下へお置き下さい”
の一文。
長距離列車の客車にゴミ箱が設置されるようになる以前ならでは注意書きで、私も最近まで、たまに中長距離列車でこれをやっている人を見掛けたことがあり、「ちゃんとゴミ箱に捨てろよ…」と思ったものですが、いま思えば、あれはかつてのマナーの名残り、だったのかもしれません。
飛鳥山と言えば、江戸の昔から桜の名所。
考えたら、ここ数年桜の季節は地方へ出掛けていたので、自分の住む東京(まち)で桜を見るのは、かなり久し振り。