備前焼について知るには、先ずこの美術館が便利です。
伊部駅のすぐ目の前にある建物が、その美術館です。
1階には、
桃山時代の大壺、すり鉢、大皿など、素晴らしい古備前の作品、
2階には、
備前焼最盛期を作り上げた金重陶陽氏等などの名品の数々、
さらに3階には、
藤原 啓 ・ 藤原 雄 など現代に名の知れた作家たちの作品、
そして4階には、
現代の備前で活躍している現代作家の作品が展示されています。
備前焼を俯瞰して学ぶのにはとても便利な美術館です。
ちなみに備前焼は、
この土地で取れる鉄分の多い土を使って成形し、素焼きもせず、
釉薬もつけず、赤松を10日間焚き続けて焼き上げる焼き物です。
景色は、土と炎のせめぎあいによって生まれる 胡麻・棧切り・
緋襷・牡丹餅などと言われるもの。
今もなおこの素朴な焼き物が、人々に愛好されるのは、
そこに焼き物の原点があるからなのでしょう。
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