陶芸工房 朝

アトリエ便りです。どうぞよろしく。

灰釉耳付き壷

2006年01月31日 | 作品紹介

2008_020  下記の水指と同じく、口に灰釉を施して焼成した壷です。

ただし、下記の水指が伊賀赤の荒目土なのに対して、こちらは、信楽白の荒目土なんですね。使用する「土」の種類によって、全く違った雰囲気の作品が出来上がります。

一土、二焼き、三轆轤 といいますが、土の出る場所が焼き物の産地だったわけです。現在では何処の土でも簡単に買えるようになりましたが、昔は、伊賀も信楽も萩も唐津もよい土の採れる土地だったので、焼きもの産地として栄えたのです。

 菜の花が咲き始めました。黄色は春の色ですね。


房総の旅・2

2006年01月30日 | 日記・エッセイ・コラム

<input type="image" height="283" alt="クリックした地点が中心に移動します" width="274" src="http://map.mapion.co.jp/m/k?mp=35%2F37%2F36.344%2C140%2F33%2F43.309&amp;grp=all&amp;uc=1&amp;scl=3000000&amp;icon=map_icon_11%2C0%2C01%2C0%2C0%2C&amp;amap=3013951200267920016&amp;fi=0&amp;el=140%2F33%2F44.610&amp;pnf=1&amp;size=500%2C500&amp;nl=35%2F37%2F29.186" size="7" border="0" name="map" style="WIDTH: 274px; HEIGHT: 283px" />

2008_011  九十九里浜は、北の行部岬から南端の大東岬まで、延長66キロメートル。弓なりに伸びた海岸線です。ここを館山の休暇村まで、半日ががりでドライブしました。途中の大東岬の灯台は、日本で一番早く朝日が見れるところ。見渡す限りの水平線に、つくづくと地球は丸いと実感しました。


房総の旅

2006年01月29日 | 日記・エッセイ・コラム

  さて、忘れないうちに「房総の旅」の報告です。静岡からは近いようで遠い房総半島。一度は行きたいと思っていたのにチャンスがありませんでした。今回の旅は、ニュー・チバ・プロジェクトを主催するSさんの企画で、参加者は「スローライフの会」のメンバー8人でした。

 最初の目的地は、千葉県山武郡九十九里町真亀。「千恵子抄」で有名な九十九里浜。ここで、めったに見れない「美しい日の出」を見ることができました。

2008_001_1

6:45 水平線が茜色に。2008_003_1

6:51 水平線から太陽が。2008_005_1

6:52 太陽がその全貌を。2008_009_1

6:56 空が茜色から青色に。

静岡県も海の多い県ですが、こんなに美しい日のでは初めてでした。まさに太陽は海から昇ってきました。これは、見渡す限りの長~い海岸線のなせるところ、昔の人が「天動説」を信じたのは当たり前ですよね。写真はクリックすると拡大します。

そうそう、この町の名物は「いわし」なんですって。 

江戸時代からの「いわしの町」

産業は江戸時代16世紀半ばころから「いわし漁」とともに栄えたといえます。いわしの加工食品をはじめ、水産加工業は、町の産業を支える大きな柱です。 先人によって培われた歴史が「いわし文化」と呼ばれるほどのこの地の風土を築きあげてきました。
そして、その昔から代々引き継がれてきたいわし料理はいまや200種にも及ぶほどです。 冬に多く作るゴマ漬けはお土産品としても人気が高く、またいわしの刺身等、「とれたて」の海の幸を地元ならではの盛り付けで食べる磯料理も自慢です。
また、温暖な気候と豊かな自然を生かし九十九里産の農産物はシェアを広げており、毎週日曜日には”朝市”を開催し直売をしておりとても活気があり楽しめます。


房総の旅

2006年01月22日 | 日記・エッセイ・コラム

2008_019_4  風邪がなかなかよくなりません。食欲はあるのですが、咳が止まらないんですねー。困っています。

 そんなこといいながら、18日から20まで、前から約束だった「房総の旅」(スローライフの会主催)に行ってきました。「南房総あたりは暖か」だろうと期待してたんですが、いずこも今年は寒いですねー。

 とりあえず、写真は、千倉町のお花畑。「今年は、まだちょっと布団の暖まり方が足りないねー」と土地の人。私の風邪も長引いています。

 詳しくはまた・・・・・・書きます。


春・うらら

2006年01月15日 | 日記・エッセイ・コラム

2006_006_3  昨日の雨で、谷津山がいっきに春めきました。

窓を開けると、庭の蝋梅にいっぱい小鳥が群2006_003_4 れています。ウグイス色の小さな鳥は、多分メジロ。山からも小鳥の声が降ってきます。

  以前、ここに書いた「お茶」のお稽古を始めました。古道具屋で見つけた火鉢に鉄瓶を掛けて「炉」に見立て、道具は、水指 茶碗 建水 花入れ 菓子皿 すべて自前。窓越しに蝋梅を愛でながらのお茶室気分を楽しみました。

2006_007_4  高価な道具、高価な着物、高価な茶室、そういう「茶道」ではなく、自分なりの「侘び」「寂び」を、自分なりに表現できたらいいな、と思っています。 


越前蟹

2006年01月13日 | 日記・エッセイ・コラム

2006_010  本日、とてつもなくおいしい「越前蟹」を、食べました。

今朝採れて、すぐボイルしたものを、友人が新幹線でとどけてくれたのです。寒い雪の日本海で漁をしてくれた漁師さん、それを北陸からわざわざ運んでくれた友人に深謝。おいしいものは、それだけで人を幸せにしてくれます。

2006_011 腕につけた黄色い札は、取れた漁港のマーク。いわばブランド品の印。雄のズワイガニ漁は、今月上旬で終了とのこと。

「越前がに」とは雄のズワイガニのことで、雌はセイコガニと呼ばれ、双方の違いはまず大きさにあります。
ズワイガニの生息場所は、水深290~350m付近で、10回以上の脱皮を繰り返し大きくなります。
一方、セイコガニは水深230~250m付近に生息、脱皮回数はズワイガニより少ない10回程度です。


伊賀壷

2006年01月12日 | 作品紹介

2006_008 伊賀壷

 「伊賀に耳あり、信楽に耳なし」。

 昔、陶芸の先生からよく聞いた言葉だ。信楽と伊賀とはさほど離れていない距離なのに、伊賀で作る壷には耳があり、信楽のものには耳がない。それが何故なのか、教えてもらわなかったのか、聞いたのに忘れてしまったのか、今では定かではない。しかし、この壷をつくるたびにその言葉を思い出す。

 つらつら考えみるに、それはどうやら機能の問題ではなく、デザインの問題でありそうだ。いい粘土があり、水と薪があれば焼き物は作ることができた。だから、産地は、互いを意識し、真似を嫌い、個性を尊んだということなのだろうか。 鎌倉時代にはすでに、信楽や伊賀では盛んに焼き物が焼かれていた。

2006_009_1  今回は「伊賀壷」を意識して「耳付き花器」を作ってみた。一部に白化粧土を施し、灰釉を半掛けして、焼き占め風に焼成した。高さ20cm口径8cm。写真は、クリックすると拡大します。


焼き〆水指

2006年01月10日 | 作品紹介

2006_007 少し小ぶりですが、味のある水指ができました。今回の窯の作品です。

 一口に「焼き物」といっても、一つのものを創り上げるまでには、たくさんの過程が必要です。いかに轆轤がうまく挽けていても、焼きあがってみないと、そのでき不出来は分かりません。

 中でも一番難しくて、一番予測のできないのが、焼成でしょうか。焼成の前に、何処にどんなアクセントをつけて、どんなものにしたいのか、焼き上がりを予測しながら考えます。でも、なかなか狙い通りにいかないものなのです。(電気やガスならまだしも、薪窯の場合は、ほとんど予測どおりにいきませんね。) 私も、狙いがかなうまで、二度焼き三度焼きすること、しばしばです。大概の場合、二度焼けば焼いただけ作品に「重みと趣」が加わります。(でも、なかなかしんどいことです)

 私たちの目指しているのは、納得のいくものづくりです。自分の発想を大切にしながら、より良いもの、より納得のいくもの、を作り出していきたいと、がんばっています。今、そんな「ものづくり」に共感してくれる仲間を募っています。仲間が多ければ多いほど、アイディアも,楽しさも多くなるからです。「焼き物」に挑戦して見たい方、ぜひご一報下さい。


ほら、春のきざしが・・・。

2006年01月08日 | 野草

2006_004_1 素心蝋梅

この冬の厳しい寒さにも負けずに、蝋梅が咲き初めました。とてもよい香りです。

同じ蝋梅の仲間でも、芯の部分まで黄色い蝋梅を「素心蝋梅」といいます。庭に植えてから20年、毎年お正月には開花するのですが、今年はやや遅れています。

 なんだか、庭が明るくなった感じ。そう、春のきざしです。雪に苦しむ北国のみなさん  がんばって !   写真はわが家の庭で、1月7日撮影。            クリックすると拡大します。


大寒、小寒、

2006年01月06日 | 日記・エッセイ・コラム

2006_006  さすがの暖国静岡も、今年のお正月は厳しい寒さでした。山に近い我が家では、水がめの氷がどんどん厚くなって、ちっとも溶けません。

 年末から風邪気味だったので、エアコンにファンヒーターを加えて用心深く武装していたのに、ついにダウンしました。咳がひどいのです。家中みんなにうつしてしまったみたい、 ゴホン・ゴホン とあまり自慢できないお正月でした。

 さぁ、体調を立て直して、仕事はじめだぞ !


女帝の湯

2006年01月02日 | 日記・エッセイ・コラム

0000005_047

今年は寒いお正月になりました。こんな寒い日には、暖かい温泉が何よりのおもてなし。温泉情報を一つご紹介します。

0000005_046山梨県南巨摩郡早川町奈良田。静岡からは身延街道をひたすら北上し、市川大門のクラフトパークあたりで左折、さらに南アルプスの上り口まで行きます。その突き当たりの町、早川町にあるひなびた温泉が、奈良田温泉(別名「女帝の湯」)です。

0000005_050  むかしむかしのこと、奈良の都から考謙天皇が、病に効くという秘湯を探して、わざわざこの南アルプスのふもとにまでこられ、ここに八年間滞在し、病を治されたとのこと。それから、この温泉を「女帝の湯」というのだそうです。

 暮れに降った雪がまだそここに残る秘境の温泉場、この厳しい寒さの中でも、今もなお45度のお湯がこんこんと噴きだしています。静岡から日帰りできるこの温泉(奈良田温泉「女帝の湯」)は早川町営ですが、ほかにも立派な旅館が数件あり、入浴だけも可能です。ちょっと遠いけれど、観光地温泉は嫌いだと言う方には、お勧めの温泉です。


賀正

2006年01月01日 | 日記・エッセイ・コラム

0000005_044_1 0000005_045 あけましておめでとう。

謹んで新春のお慶びを申し上げます。

陶芸工房「朝」もおかげさまで元気に四年目を迎えました。今年は、「和」をテーマに、日本人の暮らしを支えてきた伝統的な世界に挑戦したいと思います。焼きものはもちろんのこと、茶の湯や着物など、「用の美」「和の美」に迫ります。今年もどうぞよろしく。