2月はあっという間に終わってしまうと言うけれど、本当だ。確実に日が長くなって日差しも一段と強くなったと思ったら3月だ。季節がガクンと動いたのが感覚として分かる。
久しぶりに谷津山に出かけた。山道を下りてきた男性に「ダウンなんて着ていてアツくないですか?」と声をかけられる。見れば、男性のTシャツは汗ばんでいる。「ああ、本当に、春ですねー」と私。一緒に麓の町を眺めていると「あしたはヤマメの解禁日でね、ヤマメを釣りにいくんですよ」と男性。「え?どこに?どこでヤマメを釣るんですか?」「梅ヶ島の奥の方の沢で、これくらいのヤマメが釣れるんですよ」。みれば両手は30センチくらいの大きさをさしている。
「イイナー! ヤマメ釣リなんて! 誰だってウラヤマシイよ・・・・」。
見はるかせば、街にも山にも、緩やかに春が寄ってきているのが判る。
「ヤマメには 蕗味噌をつけて食べるとうまいんですよ」と男性。
蕗か? フキノトウなら家にも出て居る、今日は蕗のとうの天ぷら? いえ、一押しは「蕗の薹のバターとアンチョビ炒め」、赤ワインとよく合うのです。