陶芸工房 朝

アトリエ便りです。どうぞよろしく。

尾花

2005年10月31日 | 野草
0000003_033 人は皆萩を秋というよし、われは尾花が末を秋とはいわん
                                    (万葉集巻十 3110)

 急に寒くなりました。谷津山もぐっと秋めいて、ススキの穂が目立つようになりました。万葉集で言う尾花とはススキのこと。人がみな秋の花として萩をめでるので、自分はススキを愛でよう、というのですが、ススキは、寒々としてわびしいものです。ましてや、野原いっぱいに広がるススキは、古代の人にとっても寂寞としたものだったことでしょう。こんな風に歌った古代人はどんな人だったのでしょう。ちなみにこの歌は読み人知らず。華やかな萩ではなく、物悲しいススキに感情移入する人も多かったのでしょうね。



ホトトギス

2005年10月30日 | 野草
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庭のホトトギスが満開。
ホトトギスというのは、鳥のホトトギスの胸の模様からきたネーミング。拡大するとよく分かる。
各地に独特のホトトギスがあって、名前にもハチジョウホトトギスとか言う風に地名が付いている。静岡市の竜爪山には、チャボホトトギスという黄色のホトトギスが自生しているそうだが、まだお目にかかっていない。


アサギマダラについて

2005年10月27日 | 日記・エッセイ・コラム
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 アサギマダラ

 アサギマダラは,マダラチョウ科に属する前翅長40~60mmの可憐なチョウである.春の北上,秋の南下を繰り返す「渡り」をするチョウとしても知られている.夏には標高1000m付近の高地帯をさまようことが最近の調査でわかってきたが,北上から「さまよい」,そして南下の行動を解発する刺激要因がまだわかっていない.2000年に台湾台北市北部の陽明山でマークされた2個体が,鹿児島県と滋賀県でそれぞれ再捕獲され,この蝶の移動範囲が日本周辺の国外にも及ぶことが明らかになった.しかし,その移動の範囲の全貌はまだ明確でなく,謎の蝶と言える.他のマダラチョウと同様に擬態現象の主役であり,食草中のアルカロイドの防御物質への転用のメカニズムが生化学分野で注目されている.オスは吸蜜植物からピロリヂディンアルカロイドを摂取しないと成熟できず,ヒヨドリバナ属などの花に強く誘引される.各地の調査結果では,性比に著しい偏りがあり,行動学における配偶戦略の材料としても興味深い.


ご質問いただいたアサギマダラについての説明です。その後、庭のヒヨドリ草(フジバカマ)に十頭ほどのアサギマダラが飛来しましたが、マーキングして放そうと思っているうちにいなくなりました。気流に乗って、遠い南に飛び立ったのでしょう。

アサギマダラたちが、無事に暖かな南の島に行き着きますように。
  


大壷

2005年10月23日 | 日記・エッセイ・コラム
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 久しぶりに、壷を轢いています。ここのところ、こまごましたものばかり作っていたので、5キロの粘土は大物という感じ。古信楽の粗い土と、轆轤の轢き心地が快くて、いくつもいくつも轢きました。
昔、穴窯で焚いていた頃は、10キロぐらいの大壷に挑戦していました。体全体を使って轢く大物轢きは、やっぱり焼きもの作りの醍醐味ですね。



今年も来ましたアサギマダラ

2005年10月20日 | 野草
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庭のフジバカマが満開。
庭掃除をしていたら、アサギマダラがヒラヒラとフジバカマの上を飛翔しているのが見えました。あわててカメラを取ってきたのだけれど、うまく撮れたかな。
写真を撮ってから、改めてフジバカマの回りの蜘蛛の巣をきれいに取り除きました。蝶がひっかからないように・・・ね。

アサギマダラは、秋の何よりうれしい訪問者。アサギマダラの来る庭なんて、めったにないよね。


朝の庭

2005年10月19日 | 野草
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0000002_004 目覚めると窓の外に青い空。ひさしぶりに朝の庭を点検。まず目に飛び込んできたのは、美しい紫色の花房もたわわなトリカブト。トリカブトは、毒草だから庭になんか植えないのだろうが、秋の庭に紫色が欲しくて数年前に植えた。それが今年はひときわ立派な花をつけた。
*トリカブトは、鳥兜と書き鳳凰の頭に似ていることからの命名。根に猛毒があり、アイヌはこれを毒矢に利用した。

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0000002_009 前庭には、ツワブキ。鮮やかな黄色の花を咲かせている。ここ数日の雨で、急に開花したのだろう。ニョキニョキともたげた茎にたくさんの黄色い花。ホトトギスとヒオオギの黒い実が添えになって、いかにも秋の風情。
以前、「萩」に行った時、萩城の石垣に見事なツワブキの群落を見つけて感嘆したのを思い出した。その時、ツワブキはいかにも日本庭園に合うの花だ、と思ったものだ。
*ツワブキは、「葉に艶のある蕗」ということからの命名と聞くが、キク科の植物。花はキクによく似ている。

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0000002_007 朝の庭を散歩していやなのは、蜘蛛の巣。大きなジョロウグモが庭のあちこちに糸をはっていて、歩いているときまって引っかかる。蜘蛛にとっては、迷惑な巨大な怪獣がかかったようなものなんだろうな、と思いながらも、してやられた!  という気分。

*写真は、クリックすると拡大します。





あかり点灯

2005年10月09日 | 作品紹介
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あかり点灯試験をしてみました。蝋燭の火は優しいけれど弱いので、あかり専用のちいさな15ワットのランプとそのためのコンセントとコードを買ってきました。ちなみに、全部で900円。(エンチョーで)

試験の結果、かなり華やかな灯りになることがわかりました。灯りの周囲50センチメートルまで、キラキラした輪ができます。壁には拡大された星が。自然に回るともっと楽しいのだけれど・・・・・、轆轤の上なら回るんです。



金木犀その2・金木犀酒

2005年10月08日 | インポート
0000001_043これ、金木犀の花です。ラジオで、「金木犀酒」の作り方を紹介していました。

金木犀の花・カップ3杯
氷砂糖       50g
ホワイトリカー 600ml

花を洗って乾かしてから、上記のものをいっしょにいれる。一ヶ月たったら花を出し、さらにそれを2ヶ月ほど寝かしておくと、金木犀の香りのするお酒になる、とのこと。

ほんとかしら? と思ったのですが、実験してみることにしました。
まず、満開の花を集めました。でも、カップ3杯の花を集めるのは一苦労。木の下の方が一面に坊主になってしまいました。さらに、摘み取った花を洗うと、花には小さな虫がついていることを発見、虫と茎を取り除いて、お皿のようになりました。

乗りかかったので作ってみることにします。飲み頃はお正月。結果をお楽しみに。



金木犀

2005年10月07日 | 日記・エッセイ・コラム
0000001_033窓を開けると、プーンといい香り。金木犀の季節だ。
0000001_034わが家の金木犀は、娘の小学校卒業記念に学校から貰ったもので、植えた時には1メートルくらいのひょろひょろの苗だった。数年間は元気のない木だったのだが、横にあった大きなモチの木を切ったら、ぐんぐん大きくなって、今では屋根にまでとどくほどになった。

 金木犀は次女の誕生木(娘の誕生日は9月27日)。病院からの帰り道、あたり一面に金木犀が香っていた。それで「香」の字をもらった。最近の命名からすればいかにも単純すぎるが、金木犀が香る頃になると、「今年は金木犀が早いね」とか、「今年はいつまでも暑いから遅いね」というように、定点観測木になった。ちなみに今年の開花日は10月1日。


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0000001_037クリスマスキャンドルをバージョンアップしました。以前と比べると「木綿」と「絹」ほどの違いです。

 NEXTEGEで、「あかりつくり」の講座を企画、参加者をつのってくれるそうです。おいしい昼食がつく予定。ぜひお出かけ下さい。




浜松アート・フェアー

2005年10月04日 | 日記・エッセイ・コラム
浜松駅ビル「メイ・ワン」で開かれるアート・フェアーが近づきました。

初めての遠征です。Tさんとどんなものが売れ筋かと相談、今回は、比較的小さいものを中心に作りました。0000001
今週は、いよいよ最後のおいこみです。

*またまたコンピュータの接続不良、インターネット不通でした。本日から再開です。