35℃を超える連日の猛暑・南海トラフ地震予兆警報・大雨と台風10号 異常な八月がやっと終わった。
風がほんの少し秋を運んできて、ようやく「やれやれ」とほっとした気分の九月(長月)がやってきた。
この異常な夏は。人間だけでなく自然にもかなりのダメージを与えたように思う。繊細な野草は高温に負けて枯渇し、丈夫な雑草だけがこれまた異常に生き残って、庭先の空地で風に揺れている。野生の白花フジバカマも野生のススキもそのほかの雑草も,優に2メートルを超える高さになっている。
ススキの根元には蔓性の野草、仙人艸(センニンソウ)が絡みつくように伸び上がって咲いている。どうして仙人草がここに来て何のために咲いているのかその素性は解らないが、遠くから見るとそれが緑を彩る白い髪飾りのようで、とてもきれいだ。
仙人草魔法のベール木々にかけ
センニンソウ・立派な名前はついているが、雑草のようにたくましい。いったん庭に持ち込むと容赦なく繁殖して取り去るのに苦労する。
「雑草」って一体何なんだろう?・・・と気になった。
雑草の定義
雑草とは、種子が不良な温度変化や湿度変化に耐え、休眠状態のまま死滅せずに土壌中に深く保存され、その後に耕しなどの人為要因や降雨などの自然要因に寄り土壌が攪乱され、種子が土壌表層に持ち上がり自然に発芽し育った植物のことを言う。
なるほど! 今年は谷津山のあちこちの樹々や草群に仙人草が絡みついた咲いている。この夏の異常気象が重なって眠っていた種があちこちで成長して繁殖したのだろう。仙人草は、昔から根や根茎を生薬として使っていたという。その樹液は有毒でもあったがそれがまた薬でもあったのだろう。まさしく仙人の仙人たる所以。
わたしはこの花を、花の少ないこの季節の切り花として「掛け花」に活けて愛用している。
天上の霞か雲か仙人草(誰の句か不明)
仙人とは俗界を離れて山中に住み不老不死で飛翔する神通力を持つ人のこととか・・・「なるほど」。