今年の、春いちばんのりは、この花でした。
冷たい土の中から最初に首を出したのは、白い綿菓子のようなクリスマスローズ。まだ常連のフキノトウもレンギョウも顔を出していないのに・・・・。きっとあたたかな陽射しにうれしくなったのでしょう。
雪が溶けて 川になって 流れて行きます
つくしの子が はずかしげに 顔を出します
もうすぐ春ですねぇ ちょっと 気取ってみませんか
今年の、春いちばんのりは、この花でした。
冷たい土の中から最初に首を出したのは、白い綿菓子のようなクリスマスローズ。まだ常連のフキノトウもレンギョウも顔を出していないのに・・・・。きっとあたたかな陽射しにうれしくなったのでしょう。
雪が溶けて 川になって 流れて行きます
つくしの子が はずかしげに 顔を出します
もうすぐ春ですねぇ ちょっと 気取ってみませんか
静岡県在住の工芸家の集まり「静岡県工芸家協会」主催の展覧会が、今開催中です。
会期 1月25日~2月1日(日)まで
会場 静岡県立美術館県民ギャラリー
静岡工芸家協会の作品と、一般からの公募作品、招待作家の作品、計154点が展示されています。ここに私の作品も展示されています。また、陶芸教室から応募した鷹野さんの作品も入選しています。染色・織・陶芸・工芸など秀作が揃っています。ぜひお出かけください。
自作「衝天」
会場風景
庭の片隅に、手入れもしないのに小さな実をたくさんつける柚子の木が一本あります。ちょっと遅くなってしまったのですが、その柚子を収穫しました。
柑橘類の仲間としてみたら果肉のないこの実は、およそ美味しくないのでしょう、さすがのヒヨも食べません。ところが、よくしたもので柚子には独特の香りと独特の酸味があって、これが料理の味を引き立ててくれるので珍重されてきました。今日はこの柚子の実をすべて捨てることなく利用する方法をご紹介しましょう。 (友人から伝授してもらったものなのですが)
その1 まず皮は,剥いて乾燥させ唐辛子と一緒に粉末にし塩と砂糖を加えて「柚子辛子」にします。これを瓶に詰めて保存します。そば、うどん、味噌汁、その他なんに入れても癖がなく、あらゆるものの味をひきたてること請け合いです。
その2皮を剥いた後の果肉を搾って果汁(柚子酢)にします。この酢に同量の米酢を加え、合わせた酢に一割のみりんと一割五分の酒を加え、さらにしょうゆを加えます。これに昆布を入れてガラス容器に寝かします。一週間ほどしてさらしで越して冷蔵庫で保管、「柚子ポン酢」の出来上がりです。(これに薬味の大根おろしと青ネギを加えて、牡蠣鍋のポン酢にしていただきました。上品な味と香り、絶品のポン酢でした)
その3最後に残った種は、焼酎(果実酒用)につけて保存し、しばらく寝かして化粧液として使います。(これはまだ実験していません・・・)
お金を掛ける贅沢もありますが、手間暇を掛ける贅沢 、これって買えないところがいいですね。 身近に柚子のある方ぜひお試しください!
「茶花」について書いたので「茶菓子」についてもひとこと
初茶会のお菓子といえば「花びら餅」が定番です。花びら餅とは、求肥の皮にごぼうと白味噌の餡を包んだもので、新春の和菓子やさんを覗けば、どこの店にも大概これが並んでいます。
静岡市鷹匠・増田屋さんの花びら餅
花びら餅の歴史は古く、平安時代から宮中の新年行事の中で歯固めの儀式に「菱葩餅」というものが使われていたという記録があります。牛蒡をお菓子に使うなんて珍しいこと、と思っていたのですが、「歯固め」の意味があってのことかと納得しました。古くから伝わる儀式には、それなりの理由があって、それが形や意味を変えながら今に繋がっているのが面白いですね。
格式ばった「茶道」の世界はあまり好きになれませんが、庭の花を楽しみ、自分の作った茶碗で一服のお茶を戴く、そんな気ままで自己流の「お茶」を.今年も楽しんでいきたいとおもっています。
初釜というと大袈裟ですが、今日は、今年初めてのお茶のお稽古でした。
お茶を点てる為にはいろいろな準備が必要ですが、私がとても大事にしていることは花を生けること。庭に咲いている季節の花を一輪、花に合う花器を選んで生けます。
本日のお花は「侘助」、黒地の水指に一枝なげ入れました。
椿にはたくさんの園芸種があってその呼び名も多様ですが、ひと重のこの小さな花をどうして「侘助」と呼ぶのでしょうか。
「侘助」の名のいわれを調べると、いずれも利休や秀吉の故事にちなんだものであることが分かります。この花は、昔から「茶の湯」と深く関わっていたのです。樹々が葉を落とす寒い冬の季節に、凛として咲くその姿形の美しさ、品のよさ、それがどこか茶の湯の「詫び」「さび」に通じるものだったのか・・・・、私にはよく分かりませんが、それにしても「侘助」とは見事なネーミングだと思うのです。
品のよい小料理屋や飲み屋に「侘助」と命名するのも、分かる気がしますネ。
ご存じの方も多いと思いますが、「金継ぎ」とは、破損した器を漆で接着しその継ぎ目に金粉を蒔いて飾る装飾法です。
写真の中心にある金色の曲線が,金継ぎをした跡です。
母から受け継いだ古伊万里の大皿を、ふとした不注意で割ってしまいました。亡くなった母が、大地主だった親戚から頂戴したというものですから、有に100年以上は経っている古伊万里です。母が亡くなる少し前、私が陶芸をやっているからと私に譲ってくれた、いわば母の形見です。すぐに金継ぎをしたのですがいかにも修理したようで気に入りません。
金継ぎにも様々なランクがあって、本漆を何べんも塗って乾かし本物の金粉で蒔く昔からの金継ぎから、合成樹脂のカシュウ漆を使って簡易に継ぐもの、最近ではポリキシ(ボンド)でも簡単に接続することができるようになりました。
昔、陶器が貴重品だった時代には、金継ぎも貴重でした。貴重な金を使って継ぐのですからそれによって器がさらに重厚に美しくならなくては,価値がありません。
「偶然のひびを必然の美に創りあげる」それが本来の金継ぎだったのです。
知人が「本漆を塗っては乾かす工程に数か月の時間を掛けtている」という本格的な金継ぎを習い始めたと聞いて、その先生に大皿の修復をお願いしました。
母の古伊万里をうまく次世代に引き渡すために・・・です。
(上記写真が修復後)
雑煮にと 植えし青菜を ヒヨ?の食む
暮れからしばらく、家を留守にしていました。
さて、お正月。
お雑煮に青菜を入れようと庭に出て、去年植えておいたチンゲンサイを見ると、何と葉っぱがひとつ残らず食いちぎられています。何者かが食いちぎったに違いありません。 庭のあちこちに咲いていたはずの万両の赤い実も、一つ残らず食いちぎられています。
あ~あ、お正月用のお雑煮と生け花 用にと大切にしていたのに、留守の間に こんなことをしたのは誰だ!
黄色い花をつけた満開の蝋梅の木の上で、数羽のヒヨがピーピーと鳴いています。青い葉、赤い実、黄色い花・・?
どうやら犯人は、とてつもなく目も、鼻も、舌も,勘も、頭も、いいようです。