陶芸工房 朝

アトリエ便りです。どうぞよろしく。

センニンソウ

2008年08月30日 | 野草

 東海地方に豪雨注意報が出て、豊橋では大洪水が起こった。ここのところおかしな天候が続いている。夏休みの最後だというのに、何だか晩秋のようだ。

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雨上がりの庭に出てみたら、キンカンの木が、衣で覆われているみたいに白い。

        よく見ると、Img_1325 それは、木のてっぺんまで這い上がった蔦の先に咲いている、白い小さな花の塊だった。

 誰かが植えたわけでもないのに、自然に降ってきたみたいだ。

一見して「天の羽衣」みたいだナ、と思った。ひょっとすると「ハゴロモソウ」って言うかもしれない。調べてみたがそんな花はなかった。じゃあ、もしかして天から降りてきた「天使・テンシ草」、そんなのもない。

Img_1329  答えは「センニンソウ」だった。

 仙人の、白い髭や白い衣を思っての命名だろうか。

白い小さ花をブーケのように結んで、蔦を掛け花に活けた。

 夏休みの子供たちの作品の窯焚きもおわった。二学期が始まる。

*写真はクリックすると拡大します。


晩夏

2008年08月27日 | 日記・エッセイ・コラム

 ここ谷津山にも、涼風が立ち始めました。

盛んだった蝉の声が弱くなり、代わって虫の音しきりです。

Img_1292_2  手の怪我もあり、夏の間ほっておいた庭は、夏草に覆われてしまいました。

背丈をはるかに越えて茂っているのは、原種のフジバカマ。万葉の昔、におい草として珍重されたというこの花、においはありますが花は白くて小さく、どちらかというとワイルドな雑草という感じの草です。

草に隠れて「家」が見えなくなりました。

Img_1296  ワイルドといえば、野カンゾウも丈夫な花です。

雑草に入り混じって、ひときわ目立つオレンジ色の花を咲かせています。

Img_1297_2 全く手入れもしないの毎年同じように咲きます。

 この野カンゾウは一日花ですが、活けておくと毎朝新しい花に入れ替わり、花の少ないこの季節にとても重宝、夏の間中、私の壷を飾ってくれました。

Img_1294  この季節、

何故かアゲハチョウの来訪もしきりです。

蝶だけでなく、蜂も蜘蛛も、賑やかです。朝、庭に出るたびに蜘蛛の糸に引っかかります。

 

秋草が蕾をつけ始めました。

そろそろ草取りをしないと・・・・。

ちょっとものうい夏の終わりの、庭便りでした。


近況

2008年08月21日 | 日記・エッセイ・コラム

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暑いですね。

ただでさえ暑いのに、

この夏は、

仕事中に誤って手首を強打、

「手首の骨折」で

ギブス生活を余儀なくされました。

長らく「ぶろぐ」をお休みしてしまいましたが、

ようやく、

復帰できそうです。

気がつけば、

もう夏も終わり近く。

急に宿題のことが気になり始めた

「夏休みの終わり」を思い出しています。

写真は、秋の七草「ナデシコ」。


壷二題

2008年08月03日 | 作品紹介

新しい役職に着いた知人への贈り物に焼いていた壷ができあがりました。

                   

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(下の写真は壷の肌の拡大です)

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上の壷も、下の壷も、同じ灰釉を還元焼成したものです。

寸法は、高さ25センチ、幅20センチ。

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(下の写真は肌の拡大図です)

Img_1266                                                 

 同じ条件でも、窯の雰囲気、窯の微妙な条件の違いが、このような変化を生み出します。焼成の妙味ですね。