ゴールデンウイークに入りました。谷津山
の上からも賑やかな子どもたちの声が響い
てきます。この季節、名もない雑草たちまで
もいっせいに花をつけます。 庭ではムラサ
キサギゴケが紫色の絨毯のように咲き、谷
津山では空木(卯の花)の花が、白い米粒
のような花の束を風に揺らしています。
アトリエでは、6月の展示会の為の作品の
焼成中。
今が、一年中で一番心地よい季節かな。
櫻が終ったと思ったら、あっという間にみど
りの季節です。
太古の昔、人類が生まれてきた頃の地
球もこんなに柔らかい緑に包まれていた
のでしょうか。いったいいつからこの美し
い新緑の季節は始まったのでしょうか。
生まれ来る命と、死に行く命と、人々の命
の営みを、何億年もの間見守り続けてき
たにちがいないみどり・・・・・・・・・、親しい
方のお葬式を前に、ふと 「母なるみどり」
そんな言葉を思ったのでした。
「静岡市美術館」で、今「ハンス・コパー展」
が行われています。
白を基調にした広々としたロビーに白いテー
ブルと黒い椅子、新装成った静岡美術館は、
天井の高いモダンな空間になっています。
この空間に、ハンス・コパーの作品が大小合
わせて125点展示されています。
白と濃い茶を基調にしたその作品は、大胆
な構図に緻密で繊細な細工が施され、見る者
に、彼の精神世界の緊張感を伝えます。
現代陶芸に興味のある方には、ぜひご覧い
ただきたいとてもいい展覧会です。
期日は、6月26日(日)まで。
場所は、アオイタワー 3階です。
tan po po tan po po
haru ga me wo hi ra ku
さくらの名所、千鳥が淵のさくらです。
東北関東大震災のあとの東京は、どこも電気
が薄暗い感じで、いつもの華やぎがありません。
それでも、千鳥が淵のあたりは、たくさんのお花
見客で賑わっていました。孫の入学式のあと、
みんなで九段坂あたりから千鳥が淵を散策しま
した。
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この日の午後、東京ではまた大きな地震の揺
れがありました。揺れの後電車が一時止まった
り、余震続きで気持ちの休まる暇がありません。
福島第一原子力発電所の事故は、チェルノ
ブイリ並みの「レベル7」と、本日認定されました。
数年前、チェルノブイリで事故が起きた際、誰が
今日のこの事故を予測できたでしょうか。
「日本では、絶対にそんなことは起きない」、そう
識者も言い、私も日本の技術力を信じました。
それが 「チェルノブイリと同じレベルの大事故」
と聞かされても、俄かには信じがたい気持ちで
す。
自分をも含めて、人間の愚かさ傲慢さを思い
ます。 人間の歴史とは、そんな未熟な人間の
哀しい選択の連続で創られているのかもしれま
せん。
新年度が始まりました。つい先だって生まれた
ばかりだと思っていたご近所の子が、ランドセ
ルをしょって一年生です。
今年のわが家の二輪草です。
年々歳歳花相似たり
歳歳年々人同じからず
4月5日のさくらです