陶芸工房 朝

アトリエ便りです。どうぞよろしく。

森林支援隊ボランティア

2005年11月27日 | 日記・エッセイ・コラム
 暖かな小春日和の一日、森林支援隊に参加して、谷津山の竹林伐採作業をしてきました。
ボランティアに集まったのは、屈強な男性たち約'70人(といっても60代男性が主流)で、女子はちらほら程度。今回が三回目の作業です。

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 天空にそびえる大竹を鋸で切ると、竹は「バサ」っと音を轟かせて、倒れてきます。その竹の枝を払って、3トルほどの竹竿にして、それを積み重ねていきます。
0000005_0030000005_006 しかし、これがかなりの重労働で、70人が働いてもなかなかはかどりません。これで三回目だというのに、竹薮は相変わらずうっそうとしていて人を寄せ付けない感じです。人間の姿がちっぱけに映ります。




0000005_009 午後三時、これで本日の作業は終了。夕暮れの谷津山で、閉会式が行われました。いい汗をかいて、みんなの顔が生き生きしています。そう、とても爽やかな気分なのです。

 里山の荒廃は谷津山ばかりではありません。近隣の里山は何処も同じなのだそうです。山野草が咲き乱れ、小鳥や蝶が乱舞する昔のような美しい里山を取り戻したいですね。うっかりものの私は、自分の力不足も考えずに、「谷津山をまもる会」に入会してしまいました。しばらくは労働が続きそう・・・・・・。大丈夫かな?





静岡市長と語る会

2005年11月23日 | 日記・エッセイ・コラム
 11月22日、静岡女性会館あいせる21において、しずおか女性の会主催の「市長と語る会」がありました。

 「語る」といっても、あらかじめ質問内容を提出し、関係管轄の課がそれについての答弁を用意してあるという、形式的な面も多いのですが、それでも、日ごろの関心事について、市長じきじきの回答があり、余談も聞けるという面白みがあります。
参加者は、100人、写真は、指定管理者制度について発言する筆者と、答弁する静岡市長。

無事に終了してヤレヤレというところ。
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メゾン・ド・ヒミコ

2005年11月20日 | 日記・エッセイ・コラム
映画メゾン・ド・ヒミコを観てきた。

わたしを迎えにきたのは、若くて美しい男
彼は父の愛人だった。
人はみんな孤独なもの
そして誰かと居ることは優しくあたたかい。
最高のキャストと錚々たる才能が結集して
新しい日本映画の扉を開く。

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 そんなコピーにひかれて出かけてみると、日曜の夜だと言うのに、シネ・ギャラリーは満席だ。若い人が多い。主演のオダギリジョーと柴咲コウは、若者に人気の俳優だということは後で知った。
 映画は、湘南海岸沿いのゲイのための老人ホーム「メゾン・ド・ヒミコ」が舞台。昔銀座に実際にあったゲイバー「卑弥呼」。政財界の大物が集まり一斉を風靡したという店だが、オーナーは店を閉めると、湘南にホテルを買い取り老人ホームにした。(何だか実際にありそうな話である。)そこで死を待つ卑弥呼と、それを取り巻くゲイの仲間たちの日常に、反発しながらも次第に巻き込まれていく沙織(卑弥呼の娘・柴咲コウ)が、物語を展開させる主人公。

 私はゲイに関心があったわけでも、オダギリジョーに興味があったわけでもなく、舞踏家田中民(みん・の漢字がでない)が何をどんな風に演じるのか興味があった。田中民は、数年前からここ静岡県の掛川市の農家を稽古場に活動を展開しており、私も二度ほどその前衛的な舞台を見たことがある。生活そのものが舞踏であり、生活そのものが芸術であるという、その強烈な個性から生まれる舞台は、不思議な魅力を持っている。

 映画も、最初はちょっと異様で滑稽にさえな感じられる舞台設定なのだが、すぐにその世界に溶け込む。
田中民は、死と向きあいながら、なお威厳と美しさを失わないゲイの女王の品格を見事に演じている。
オダギリジョーはとても格好いい。柴咲コウは飾り気のない素顔が美しい。その他個性的なゲイを演じる役者たちの演技も見事である。

そして、観ているうちに自然に、「人はみんな孤独なもの、そして誰かと居ることは優しく暖かい」、の意味がジワジワと心に染みてくる。監督は、犬童一心



里の秋

2005年11月13日 | 日記・エッセイ・コラム
0000003_036 ここ町の中も「秋色」に染まってきました。

0000003_039今年は、柿が豊作だそうです。裏山の境界線にある柿は、採る人もなくて、もっぱらカラスのご馳走になっています。
  知り合いの個人投資家が遊びに来て、パソコンでゲームなんかしてるんなら「株」をやったら、とのたまいました。渋柿だって、手間隙掛けて干し柿にしたらおいしいのに、そのままにしておいたら腐って落ちるだけですって。手間隙掛ければ本当に金儲けもできるのかなー?




火鉢

2005年11月12日 | 日記・エッセイ・コラム
0000003 お茶のお稽古を始めるにあたって、まず釜をかける古い火鉢を探し出してきました。祖父が使っていた火鉢です。これが、大・中・小とあって、庭に転がしたままになっていました。家の暖房がどんどん進化して、ストーブとか、エアコンとかに代わると、火鉢は簡単に見捨てられ、庭の片隅においやられたのでした。我が家では火鉢にメダカをいれて飼っていました。
 さて、その火鉢をもう一度生き返らせようと言うわけです。ところが、中に入れる「灰」が手に入りません。焼き物の「灰」は高価すぎるし、安い「土灰」の入手方法が分かりません。お分かりの方がいましたら、教えてください。

 スローライフ、だとか、ロハスLOHASだとかいう言葉が流行っています。心と体とお金と、そのバランスの上に立った自分らしい暮らし、おしきせでない手づくりの暮らし。「そんなのずっと昔からしてるよ」、とちょっと自慢顔の私です。




お茶のお稽古

2005年11月10日 | 日記・エッセイ・コラム
000008_049 お茶のお稽古
今まで、いろいろな焼きものを作ってきました。壷や皿や食器や・・・・・、そんな中に、お茶の茶碗や水指もあります。
創るだけでなく、それらの道具を使ってみようということで、お茶のお稽古を開始します。
 少し寒くなったので、古い火鉢に火をいれようとして、思い立ちました。ここに茶釜を掛けたら、しんしんといいお湯が沸くのではないかと。一緒にお茶を楽しみませんか。お問い合わせは、メールでどうぞ。



芸術の秋です。

2005年11月08日 | 日記・エッセイ・コラム
 ちょっと東京に行って、留守にしました。
東京と比べてみると、ここ静岡は自然は豊かだし、しっとり落ち着いていて、いい町だな、とつくづく思います。
こんないい町で、こんないい環境に居るのだから、これを生かさないという手はありませんよね。

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芸術の秋です。
あなたも何か創作してみませんか。アトリエはいつでも開放しています。あなただけの作品に挑戦してみてください。
創作もいいし、創作した茶碗でお茶会をたのしんだり、料理を頂くのも素敵です。
写真は陶芸とお茶会を体験する外国人ゲストたち。



11月の日差しの中で

2005年11月06日 | 日記・エッセイ・コラム
0000003_002 11月です。日差しの角度がぐーんと長くなって、ここでは、太陽が谷津山の樹木の上をかすめて通り過ぎていく感じになりました。こうなると冬も間近かです。
この季節になると、居心地の一番いいのは、小高い山の上にあるギャラリースペースです。ここに自分の作品を並べて、日だまりの中、コーヒーを飲みながら、楽しんでいます。 

 さて、きのう、オリビア・ハッセイが演じる映画「マザー・テレサ」を見てきました。ロミオとジュリエットのあのジュリエットだったオリビア・ハッセイです。彼女の演じる白い聖衣に身を包んだ小柄で年老いた聖女マザー・テレサを見ながら、年月の重みと、その年月を確かに生きてきた女優の重みのようなものに圧倒されました。マザー・テレサはいうまでもないけど、女優も、やっぱりすごい人はすごいですね。

 映画は手っ取り早い気分転換なので、好きです。次に狙っているのは、「モディリアーニ・真実の愛」。
 







黄瀬戸風大皿

2005年11月04日 | 作品紹介
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0000003_035 黄瀬戸風大皿・直径35センチメートル。

本当は、中心に朱鷺色の花のある大皿をねらったのですが、還元がかからず「黄瀬戸の地に緑の花」に仕上がりした。酸化焼成と還元焼成の違いによって、「紅色」が「緑」になるなんて、焼き物の焼成の不思議を感じますね。