静岡空港から3泊4日でソウルに行ってきました。
(写真はソウルしの郊外にある宗廟)
バンクーバー冬季オリンピックの韓国勢の活躍には、目を見張る
ものがあります。
「強くてたくましいエネルギー」 それはまるでソウルのようです。
ソウルの繁華街・仁寺洞(ジンセンドン)や明洞(ミョンドン)は、
平日の昼間だと言うのに、お祭りのような賑わいをみせていました。
化粧品店には若い女性が溢れ、飲食店食も人でいっぱい !
物は安いし、食べものは豊富だし、料理はおいしいし・・・・。
街には、老若男女・いや老若女々の日本人が溢れていて、
飲食店に座れば隣は日本人という感じです。
でも、その裏にあるのは民族のたくましいエネルギー、
韓国の発展に掛ける人々の想いが溢れています。
どうやら、人々はそのエネルギーに惹かれるらしいのです。
(写真は刺繍美術館の刺繍の一部)
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10年ほど前に、朝鮮半島の南側(慶州から全羅南道あたり)
の窯場をめぐる旅をしたことがあります。その時は、
「まるで日本の5~60年前、戦前の日本にタイムスリップしたようだ」
と感じたものでした。 淋しい山間の村では、薪で窯を焚いて
いました。その煙が山すそにたなびいて、妙に懐かしい日本人
の原風景を見たように感じたものです。
窯場は貧しく生活も質素でした。そこは、秀吉が茶事に
好んで使った「井戸茶碗」が焼かれた場所で、同じような茶碗を
蹴轆轤で挽いて見せてくれましたが、秀吉の朝鮮出兵の頃と
変ってないのじゃあないかと思ったものです。
田舎だったせいでしょうか、小さな町で買いものをしても無愛想で、
どこか反日的な感情が残っているようでした。きっとこのあたりは、
ずっと日本に苦しめられて来たのだろうと思ったことでした。
* *
あれから10年、テレビをつければ、何処かで李氏朝鮮王朝の
文化や歴史のドラマをやっています。TVドラマ「冬のソナタ」では、
近代的な現代韓国人の姿を甘く美しく描いて、日本人の哀歓を誘
いました。そうしたメディアの描く韓国が、日本人の気持ちに大きく
影響しているのは確かですが、今、自国の歴史や文化を再確認し、
それをエネルギーに換えて前進しようとしている韓国の前に、
買い物に興ずる日本の若者たちの姿が、どこか頼りなく軟弱に
見えたことも確かです。
(写真は、雪の世宗大路)