陶芸工房 朝

アトリエ便りです。どうぞよろしく。

クレマチス

2006年04月22日 | 野草

2007_004 2007_003  春の花が一段落して、花のないこの季節。

一年間ほっておいたのに、クレマチスが元気に花をつけた。花はきれいだけれど、丈夫な植物である。

 この花「クレマチス」というのか「てっせん」というのか、よくわからない。クレマチスというのはどうやら学名で、いろいろな蔓科の園芸植物を総称して「クレマチス」と読んでいるらしい。私としたら、「てっせん」が好もしいのだが、この花ははたして「てっせん」なのだろうか。


緑色・いろいろ

2006年04月21日 | 日記・エッセイ・コラム

 2007_001_1        谷津山も、わが家の庭も「みどり」一色に 染まり始めた。

一見すると同じように「みどり」なのだが、一本一本の木の葉の色は微妙に違って、日にすかしてみると、透き通って葉脈の見えるものもある。この色見本のような美しさは、自然の創りだした妙としか言いようがな2007_002_2 い。

 ふと、この自然の色に「名前」がついているのかしらと、調べてみた。

 鶸色(ひわいろ) 青白つるばみ 離かん茶 藍媚茶(あいこびちゃ) 苔色 海松色 萌黄  青丹 裏葉柳 ・・・・・・・・・・ ある、 ある、 かぞえきれないほどの色名がついている。

  何という古人(いにしえびと)の感性の豊かさ、造詣の深さ。自然を忘れてしまった現代人の及ぶところではない。ふと、陶芸の世界も同じなのではないか、と思ったらこわくなった。

 


竹の子

2006年04月18日 | 日記・エッセイ・コラム

2009_025  谷津山は、今、竹の子の最盛期。

伐採した竹薮の、処理して積み重ねた竹の間から、ニョキニョキと竹の子が顔を出しています。竹の伐採ボランティアは、その竹の子を採ってもいいとのことで、掘らせていただきました。 竹の子ご飯、竹の子の味噌汁、竹の子の煮物、ここのところ毎日竹の子づくし。おいしい春の味覚を満喫させていただいています。

 谷津山を緑にする会では、4月23日「竹の子まつり」を開催、どなたでも100円の参加料で竹の子を堀ることができます。

 お問い合わせは、090-3833-0173  鳥塚さんへ。


出版記念パーティ

2006年04月17日 | 日記・エッセイ・コラム

2009_029  

 浜松グランドホテルで、友達の出版記念パーティがあり、それに出席した。

 本の題名は「恩寵の風土誌」という。風土誌というから、浜松の風土にちなんだ内容かと思うが、そうではない。よくも悪くも、この風土の中で生まれ育った、ひとりの女の半生記である。

 「柿の木つうしん」という形で、A4版の紙一枚に、エッセイ風の文章に俳句が数句ついた便りが、毎月送られるようになり、それが五年間続いたろうか。 内容はさまざまで、戦前の貧しい農家の暮らしのこと、七人兄弟の末っ子として生まれた自分のこと、父母や兄姉のこと、友人のこと、中学時代こと、時には現在の自分のことが、淡々とした口調で語られていた。 

 それが一冊の本になって送られてきて、驚いた。飾らない文章や、時には正直すぎるほど率直に語られた個人の思い出や出来事は、それなりに興味深い読み物だったのだが、それらが積み重なって、一つの風土の歴史になっていた。まさに「恩寵の風土誌」と言う言葉のように。

 驚いたのはもう一つ。その出版パーティの素晴らしさだ。もちろん有名な評論家の樋口恵子さんや弁護士の渥美雅子さんなんかが、自前で思いっきり立派なバフォーマンスをしてくれたこともあるのだが、居合わせたみんなが、それぞれにとても優しく、とても暖かく、心地よかった。「恩寵の風土誌」の恩寵とは、神や君主の恵みの意味とか。

 浜北のお百姓の家に生まれた一人の少女から始まって、およそ三代になるのだろうか、今、イギリスでヴァイオリニストとして活躍しているという姪のお嬢さんとその夫であるイギリス人のピアニストが、わざわざロンドンから駆けつけてきて、演奏を披露してくれた。曲はチゴイゼルワイゼン。二人の演奏でパーティはクライマックスを迎えた。

 長いようで短い人の一生。人は一生の間に何人の人と出会うのだろうか。そして、その出会いをどれだけ自分の魂の中に受け止めて生きていけるのだろうか。

 こんなに楽しいパーティは、めったにあるものではない。

           ありがとう池本光子さん。


日本平アート・クラフト・フェアー

2006年04月14日 | 日記・エッセイ・コラム

00003_003  あっという間に、緑の季節になりました。

 爽やかな緑の風にのせて、今年も、日本平ホテルの芝生広場で、アート・クラフト・フェアーが開催されます。

出展は全国から250店あまり。今年は、応募多数で参加できない方もあったそうです。年々盛況になっているこのイベント、期日は、4月29日~30日です。陶芸工房「朝」も出展しますので、どうぞよろしく。(写真は、昨年のものです。)


花と器ー7

2006年04月09日 | 作品紹介

Content2   翁草

 「野草の中でも、とりわけすきなのが翁草である。うつむきかげんに咲く濃い臙脂色の花もいいが、花後の、その名のとおり、老人の白髪のようになった風情がたまらない。」と、白州正子は「花日記」に書いている。

 臙脂色の花(がく?)がかれると、中から乱れたぼさぼさの白髪を思わせる種子(?)が現れる。この風情を「翁」に見立てて、オキナソウというのだろう。

 ここでは、何の変哲もない焼き〆の徳利に、庭から採ってきた翁草を活けて見た。少し小ぶりだが、茶席の彩りにも格好だと思う。


千代みどりの森

2006年04月08日 | 野草

2009_012_1  「千代みどりの森」は、静岡市の郊外にあるちいさな自然公園で、里山の一部が、そのまま植物園のようになっています。

 新緑の芽吹き始めたコナラの林を歩いていくと、まず目に飛び込んでくるのが、白い小さな花をいっぱいにつけたニリンソウの群落。

2009_003_2 そして小高い山道の林の中には、黄色いヤマブキの花。道端には、紫色のツボスミレ、白いイカリソウ、花をつりさげたホウチャクソウ、不恰好なウラシマソウ、可憐なヒトリシズカ 等など。

山野草好きには堪えられない光景です。

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2009_007_2  「千代みどりの森」は、静岡市内から安倍川を渡り、しいのお方向へ。

 斎場に隣接した里山の一角が公園になっています。昔の里山の風景が、そのままよみがえったような懐かしい風情です。