藁科川上流,名も知らない山の頂上に築窯中
のSさんの穴窯を見に行ってきました。
藁科川をとん澤から左に折れて、細いくねくねした
山道を車で20分ほどのぼると頂上に着きます。
ここに切り開かれたわずかな平地に、工房と作業所
があり、その脇に完成まじかの窯がありました。
思ったよりズット立派な穴窯です。
穴窯とは、
古窯(こよう)の一形式で、斜面に縦に溝を掘りこれ
に天井をかぶせた簡単な窯をいいます。日本では、
ともに導入されました。穴窯は2メートルから10メート
ルほどの長さで構造は簡単、燃料をくべる燃焼室と
製品を置く焼成室からなり、後部に煙突がついてい
ます。桃山時代に連房式登窯が登場するまでおよ
そ1100年ほどの間、日本では連綿とこの形式が保
たれてきました。現代では、耐火煉瓦を使い効率の
よい窯になっていますが、火と土の最も原始的な饗
宴故に、今でも陶芸家の憧れの対象になっています。
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この窯の完成は春になる予定、初窯に作品を入れ
ていただくのが楽しみです。
なかなか風邪が引かず、不調が続いてブログにも
ご無沙汰してしまいました。少しずつ陽射しも強くな
ってきて、活動開始です。 ガンバラナクチャ!