背丈より高くなっていた山百合の花が咲きました。夏の山を彩る女王のような花です。よい香りがあたりを満たします。
写真の山百合、よく見ると花びらのところどころが茶色になっているのが判ります。
実は、1週間ほど前の夕方、もうじき開きそうな花のあたりに白い粉のような虫がいっぱい着いていたのを発見、つい持っていた虫よけスプレーをシューとかけたのです。虫はすぐにいなくなったので、そのことをすっかり忘れていました。
今朝、咲いた山百合の花を見て驚いたのです。花弁のところどころが火傷の跡のようなケロイド状になっています。かなりの重傷です。
考えてみれば、虫を寄せるために美しくかぐわしく装っている花たちに「虫よけスプレー」なんて、酷な話です。そもそも虫よけスプレーそのものが、人間の身勝手な発想だと自然はいうでしょうね。