芸術の秋、美術館めぐりの楽しい季節です。
箱根にはたくさんの美術館がありますが、その中の一つ「箱根彫刻の森美術館」に行ってきましたので、ちょっとご紹介します。
この美術館は40年も前に作られたものですから、もうすでに行ったことのある方も多いでしょうが、行ってみて、とても素敵な美術館だと再確認しました。
広い庭園の中に、点在するたくさんの現代彫刻、写真上はその中の一つ、ヘンリー・ムーアーの作品です。大地に据えられたそれぞれの彫刻が、年月の重みで大地とうまく調和し、素敵な芸術空間を作っています。 ゆっくりと作品を見ながら散策すれば、小半日が楽しめます。
美術館めぐりというと、どうしても暗い室内にずらっと並べられた作品を、解説を読みながら鑑賞する、そんなイメージがありますが、昨年ドイツで訪ねたホン・ブロイヒ美術館は、広大な森をそのままキャンバスにした大自然の美術館でしたし、この夏訪れた札幌モエレ沼公園も、ゴミ処理場のいくつかの小山を、そのまま舞台に仕立てた「イサム野口の作品」という感じの公園でした。四国直島の地中美術館は、島全体が美術館だし、いずれも、開放的で前衛的な試みが魅力になっています。
実は、そうした野外美術館の日本初の試みが、この美術館なのだそうで、規模こそやや小さめですが、箱根というおしゃれな大自然を、とても効果的に使っています。
ここで私がお勧めしたいのが「ピカソ館」。 ピカソが65歳になってから始めた陶芸の作品が、188点も展示されています。南フランスの陶器の町、ヴァロリアの陶房で焼かれたそれらの作品は、明るくて、楽しくて、とても奇抜 ! 心から陶芸を楽しんでいるビカソの息遣いが伝わってきます。
残念ながら、写真を撮ることはできませんでしたが、
あんな絵皿が焼いてみたいな !