陶芸工房 朝

アトリエ便りです。どうぞよろしく。

秋の色

2008年09月29日 | 野草

彼岸が過ぎて、朝晩は、急に涼しくなりました。

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秋の色は、どんな色?

花で言えば、それは薄紫色ではないかしら。

写真は、イワシャジンです。

雨にぬれて、宝石のように美しい薄紫色です。

紫苑・藤ウサギ・ツリガネニンジン・セキヤノアキチョウジ・みんな薄紫。ムラサキシキブも色づき始めました。

今年は、骨折でひと夏庭の手入れをしなかったので、庭の花は情けないくらい貧弱です。写真のイワシャジンは、今年新しく購入した外来物です。


栗の渋皮煮

2008年09月22日 | 日記・エッセイ・コラム

 味覚の秋です。

農協のじまん市で、見るからにおいしそうな生栗をみつけました。

この季節の、このタイミングこそ絶好の時と、「栗の渋皮煮」に挑戦しました。

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かなり手のかかる仕事でしたが、おいしいものは手のかかること必定。二日がかりの大作になりました。

(本当は、この休みに大作の「壷」をつくる予定だったのですが・・・・・)

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栗は和菓子の王様、抹茶のグリーンとよく合いそうです。

 秋は、自然の豊穣な恵みが満ち満ちていますが、「栗」ほど秋を感じさせるものはありません。ちなみに、「栗」の木を燃して作った「灰」は、薄い青色の「青磁」の釉薬になります。

  大地の恵みの不思議です。


彼岸

2008年09月20日 | 野草

台風一過、秋の青空が広がっています。

  彼岸です。

  一昨年友人から戴いた白い彼岸花が、

  今年は、3本咲きました。

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赤いのは、毎年同じところに咲くわが家の彼岸花。

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箱根彫刻の森美術館

2008年09月15日 | 美術館めぐり

 芸術の秋、美術館めぐりの楽しい季節です。

 箱根にはたくさんの美術館がありますが、その中の一つ「箱根彫刻の森美術館」に行ってきましたので、ちょっとご紹介します。

Img_1339_2 この美術館は40年も前に作られたものですから、もうすでに行ったことのある方も多いでしょうが、行ってみて、とても素敵な美術館だと再確認しました。

Img_1341  広い庭園の中に、点在するたくさんの現代彫刻、写真上はその中の一つ、ヘンリー・ムーアーの作品です。大地に据えられたそれぞれの彫刻が、年月の重みで大地とうまく調和し、素敵な芸術空間を作っています。 ゆっくりと作品を見ながら散策すれば、小半日が楽しめます。

 美術館めぐりというと、どうしても暗い室内にずらっと並べられた作品を、解説を読みながら鑑賞する、そんなイメージがありますが、昨年ドイツで訪ねたホン・ブロイヒ美術館は、広大な森をそのままキャンバスにした大自然の美術館でしたし、この夏訪れた札幌モエレ沼公園も、ゴミ処理場のいくつかの小山を、そのまま舞台に仕立てた「イサム野口の作品」という感じの公園でした。四国直島の地中美術館は、島全体が美術館だし、いずれも、開放的で前衛的な試みが魅力になっています。

Img_1353 実は、そうした野外美術館の日本初の試みが、この美術館なのだそうで、規模こそやや小さめですが、箱根というおしゃれな大自然を、とても効果的に使っています。 

Img_1348  ここで私がお勧めしたいのが「ピカソ館」。 ピカソが65歳になってから始めた陶芸の作品が、188点も展示されています。南フランスの陶器の町、ヴァロリアの陶房で焼かれたそれらの作品は、明るくて、楽しくて、とても奇抜 !  心から陶芸を楽しんでいるビカソの息遣いが伝わってきます。

 残念ながら、写真を撮ることはできませんでしたが、

 あんな絵皿が焼いてみたいな !


織部組み皿

2008年09月04日 | 作品紹介

 織部は、独特のグリーンと濃茶による絵付けのデザインが特色の焼き物です。

Img_1335  伝統の織部柄がいくつかありますが、その組み合わせを楽しみながら、自分独自の個性を表現することが可能です。

下の織部は、Sさんのデザイン。

Img_1336_2  露山人は、料理を想定して器を作ったそうですが、ここにどんな料理を盛り付けるか、そこまで考えるのが器作りの勝負どころ。

この器、一見するとやや単純に見えますが、

Img_1338  彩のよい料理が盛り付けられたところを想像してください。

 五脚セットで、食卓を豪華に飾ること請け合いです。


kAO

2008年09月01日 | 作品紹介

夏休みの作品を詰めた「夏窯」をあけました。

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その中から生まれた「KAO」シリーズ。

     まずは、紺色の象嵌の「顔」。

    デッサンは5歳の KAEDE ちゃん。

Img_1330 次は、水色の「かお」。

誰かにウインクしている・・・・かおです。

かわいい・・・・ですね。

Img_1332_2 最後は、茶色の「KAO」

笑っているのかな、それともすましているのかしら・・・・。

いずれも20センチの中皿に色の違う土を象嵌したものです。

象嵌の楽しさがいっぱでしょ。写真を大きくして見てください。