陶芸工房 朝

アトリエ便りです。どうぞよろしく。

楽美術館・佐川美術館」

2013年10月23日 | 美術館めぐり

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  滋賀県の琵琶湖湖畔にある佐川美術館。

 こここには楽家15代目当主楽吉左衛門氏の作品

  と、氏自らが演出したユニークなガラスの茶室が

 あると聞いて出かけたのですが、生憎の休刊日。

 本来なら茶室の見学ができるはずでした。

 (11月16日・17日にはお茶会もあるとのこと)

   またの機会に期待することにしました。

 

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     楽焼 ちやわん屋

  楽焼の窯元、楽家の玄関の格子戸の写真です。

 格子戸の向こうに江戸時代からという「楽焼

 ちやわん屋」の暖簾が見えるはずなのですが。

  楽焼きは秀吉の時代に「茶の湯」に用いる

 ための茶碗を焼いていた窯元で、今に至るま

 で14代にわたって、その伝統を守っている

 名門です。

 「楽美術館」は、この楽家に隣接する形で建

 てられています。 

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 展示室には、初代長次郎から400年におよぶ

 楽茶碗が展示されていて、本物の名品を見るこ

 とができます。

 桃山時代に利休によって確立された「侘茶」の

 世界に欠かせない茶碗ですが、朝鮮から入って

 くる到来物が珍重されていた時代に、利休が長

 次郎に命じて創らせたのが楽茶碗でした。

 その頃の伝統を守りながら炭火の炉で茶碗を制

 作し続けている楽家の歴史を見ることができる

 美術館です。

     *     *    *

 そういえば、数年前直木賞をとった「利休にた

 ずねよ」(山本兼一著)が映画化され近く上映さ

 れます。その中でも、長次郎の楽茶碗は登場す

 るはず、楽しみです。

 (ちなみな、利休は市川海老蔵だそうだす。)

 


河井寛次郎記念館

2013年10月19日 | 美術館めぐり

 

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 「河井寛次郎」は日本を代表する陶芸家です。

 柳宗悦・浜田庄司等と共に、民芸運動を興し「日

 本民芸美術館」を創ったことでも知られています。

   *    *    *    *

 京都、清水寺の登り口に近い東山五条坂に、彼の暮

 らしていた家があります。

 大道りから一筋それて路地に入ると、あたりは昔な

 がらの木造家屋の並ぶ静かな住宅地、昭和48年、

 寛次郎没後7年にそこが記念館として公開されまし

 た。

 引き戸を開けると中は以外に広い板の間で、サ

 ロン風の大部屋には、自在鉤のついた炉や民芸

 調の椅子やテーブル・木製のベンチ等が並んで

 いて、どこか昔の日本の温もりが感じられます。

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 部屋の先には中庭があり、その中庭を取り巻く

 ように仕事部屋や展示場が鉤型に続いています。

 1階は仕事部屋風、吹き抜けの2階には書斎風

 の部屋や和室もあり、ずいぶんと大きな木造家

 屋です。

 中庭には、日曜美術館でも紹介されていた郷里

 の丸石がどんと据えられています。これは故郷

 安来から灯篭を贈るという話を断って、代わり

 にもらったという逸話のある丸い大きな石で、

 まるで作品のようです。

 庭の続きは、仕事場・展示室・登り窯もそのま

 ま残っています。

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 寛次郎が集めたと思われる美しい家具や道具類

 がさりげなく置かれ、彼の豊かな感性と美意識

 を感じさせる空間です。

 「暮らしが仕事、仕事が暮らし」をモットーと

 した河井寛次郎の精神を、肉親が愛情をもって

 保存している温かな記念館です。  


金木犀

2013年10月05日 | 日記・エッセイ・コラム

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 いつもの年より少し遅れて、金木犀が咲き始めました。

 今年もまた、秋の展覧会の季節を迎えました。

 作品を作り終えて「やれやれ」といいたいところなのですが、

 なかなかそんな風にいきません。

 作品の当落は、まだこれから・・・・なのです。

  金の花 金の香 撒いて 金木犀