陶芸工房 朝

アトリエ便りです。どうぞよろしく。

植木やさん

2005年05月28日 | 日記・エッセイ・コラム
00008_011 樹木の生長が、どんなにすざましいものか・・・・・、マンションなんかに住んでいる人には、想像もつかないでしょうね。
 それは、生命が勢いづいて、がっぷりと相手にくらいつき、がぶりと飲み込んでしまう勢い、何というかとても生々しい感覚なんですね。家の庭も、あっという間に見えていた地面がみえなくなり、透けていた景色が隠れて、上から見るとまるで樹海(ちょっと大げさかな) のようです。

 それで、本日、思い切って「植木や」をしました。道具は、のこぎりと大きな枝きりバサミと花バサミと脚立。脚立で手が届けばいいのですが、自分の身長以上はなかなか難しい、どうしても途中までしかできないんですねー。それでもやっと一本の椿の木をきれいに仕上げました。2時間はかかったでしょうか。そんな木が、まだ20本くらいあるんです。

 自然は健康のもと、樹木は癒だというけれど、とんでもない、私にとっては真剣勝負の格闘相手。
自然大好きな人、助けにきて !




スマイルフェスタ

2005年05月26日 | 日記・エッセイ・コラム
 今、静岡市女性会館の開館記念祭、「スマイルフェスタ」の企画運営委員というのをボランティアでしています。いよいよその本番が近づいてきましたので、その一部をご紹介しますね。

日時 6月18日(土)・19日(日)の二日間
場所 静岡市女性開館アイセル21

以下は、この日のために、私が企画したイベントです。

家に眠っている日本の民族衣装「着物」を集めてきて、外国人留学生たちに着てもらい、会館のお茶室で行われるお茶席に招待して、茶の湯を楽しんで頂く。

この企画、当初は有料だったのですが、だんだん議論が進んで、外国人にかぎり、無料になりました。着物も、実行委員会のスタッフの協力で、たくさん集まりました。スタッフたちが、「私が着たい」といったほど、素敵な着物ばかりです。着物、帯、長じゅばん、足袋、草履、と日本の着物を着るために必要な小道具もそろえました。外国人ばかりでなく、日本人にも、昔懐かしい着物情緒を、ゆったりと楽しんでもらえたらいいな、と思っています。

この日、アイセルに、国籍不明、時代不明、年齢不詳、の不思議な着物姿のご婦人たちが、登場するのを楽しみにしていてください。あなたも着物姿で参加してみませんか。


上野焼

2005年05月19日 | 日記・エッセイ・コラム
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 「上野焼」とかいて「あがの焼」と読みます。でも、静岡あたりでは、あまり知られていない焼きもですよね。それもそのはず、上野は、北九州の筑豊炭田地帯に隣接する直方市の隣の赤池町という町にある、静岡から考えたらとてつもなく遠い焼きものの町です。その「上野」にいってきました。といっても、別件があってのついでにです。

 北九州市博多から小倉へ、小倉から筑豊本線で直方へ、さらにそこから平成筑豊鉄道で赤池へ、さらにタそこからクシーで15分、静岡からだと丸一日かかりそうな田舎町。
 そこの小高い山道をくねくねと登っていくと、点々と20軒ほどの窯元があります。どこの窯元にも、ショウルームのようなものがあって、そこに立ち寄って自由に作品を見ることができます。作風は、作家によってかなり違いがありますが、総称して「上野焼」というわけです。窯場めぐりは、そんな窯元を一軒一軒のぞきながら、いろいろなお話を伺うわけです。

 知らない町をひとりで歩いていると、本当に「遠くまできたものだ」と実感します。ここでは私は異邦人、一抹の不安と開放感を感じながら、それでも一服のお茶をいただき、焼きものの話をしていると、親しみの中から懐かしさのような感情がわきあがってきて、ついつい話し込む、それが、ひとり旅の面白いところでしょうか。

 いうまでもなく、九州は日本の焼き物の発祥の地。秀吉が朝鮮出兵の際、朝鮮から陶工を連れてきたのが、九州の焼きものの始まりだといわれています。有田や唐津は特に有名ですが、上野焼も同じ歴史を持っています。昔は、細川家や小笠原家の直領で、伝統的な茶陶が主流だったそうで、今でも繊細な茶道具を作っている作家もいます。が、大方はごく普通の、何でもありの焼きものを作っています。作品などについては、また書きます。

写真は、右から窯元の入り口、陶芸窯の煙突、皿山への上り口


ダ・ヴィンチ・コード

2005年05月11日 | 日記・エッセイ・コラム
 「身長が十四分の一低くなるように両足をめいっぱい広げて立ち、両腕を広げて頭のてっぺんと同じ高さに両中指がくるようにすると、伸ばした四肢の中心に臍がきて、両足の間のスペースは、二等辺三角形をつくる。両腕を横にいっぱい伸ばした長さは身長に等しい。額の髪の生え際からあごの先までの長さは、身長の十分の一であり、あごの先から頭の先までの長さは身長の八分の一と同じ。・・・・・・・・・・」

 これ、レオナルド・ダ・ヴィンチの「ウィトルウィウス的人体図」の上に添付されているテキストの一部。

ベストセラーになっている「ダ・ヴィンチ・コード」を読んだ。上記の「ウィトルウィウス的人体図」の絵図が、物語の最初の謎解きになっている。こんな妙に理屈っぱいテキストをおもしろがる人なら、きっと面白いと思う本。ただし、まじめなキリスト教徒には顰蹙ものかもしれない。

来年には、本物のルーブル美術館を舞台に、映画もできるんですって。


黄瀬戸

2005年05月07日 | 日記・エッセイ・コラム
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黄瀬戸というのは、桃山時代に美濃で焼かれていた黄色の焼きものです。「瀬戸で焼かれた黄色い焼きもの」ということから、この呼び名がついたと言われています。その後一時廃れて、後に瀬戸で、加藤陶九郎や荒川豊三が桃山時代の黄瀬戸を復活させました。黄色い地を少しの茶と緑で彩った鉦鉢や輪花鉢が有名です。写真は最近焼いた、黄瀬戸片口です。




五月晴れ

2005年05月04日 | 日記・エッセイ・コラム
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時は春
日は朝
朝は七時
片岡に露満ちて、
あげひばりなのりいで、
かたつむり枝にはい、
神、空にしろしめす
世はまさにこともなし

ゴールデンウィークも終わりに近づきました。
いろいろな事件や事故がつづいて、「世はまさにこともなし」というわけにはいきませんが、
この季節の緑、さわやかな風、花や鳥など自然の美しさは、人の心をなぐさめてくれます。


日本平

2005年05月01日 | 日記・エッセイ・コラム
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00003_003ゴールデンウィークの先頭をきって、日本平アート・クラフト・フェアーが行われました。

地元だけでなく、岡山や長野や山梨や・・・・、全国各地から集まってきたアーティストの数は約250人。さまざまな趣向ををこらしたお店がならび、日本平は大にぎわいでした。

みなさまのお蔭で、「朝」の成績も上々、無事にフェアーを終了することができました。みなさん、いろいろありがとう。
また、来年、日本平でお目にかかりましょう ね !