早朝の公園は、夜のうちに木々が吐き出した豊かな酸素に満ちていて、しっとりとした爽やかさだ。
この季節の日の出は午前4時45分。明けたばかりの日の光りがまだ優しくて、早起きして犬と散歩に出てきた人の姿を、そのまま自然の景色に取り込んでしまう。目覚めたばかりの公園と出会うのは気持ちがよい。
私の住むこの辺りは、住宅地の真ん中にある丘陵地帯で、近くの谷津山でも麓の清水公園でも昔からラジオ体操をやっていた。それはずっと承知していたけれど、夜型の暮らしに慣れ親しんでいる身にとっては無縁なものと思いこんでいた。早朝、体操を終えて山を下りてくる人々の弾んだ話し声も、ベッドの中で聞くのが日常だった。
6月に思いがけなく体調を崩した。それが思いがけずなかなか回復しない! 「このままじゃいけない」その時ふとそう思った。その時思い出したのが朝の体操のことだった。日本の義務教育で育った子供なら誰でも知っているラジオ体操。当時はこれにどんな意味があるのか、国民の体位向上を図っての国策だなんて考えもしなかったが、ふと「やってみよう!」と思いたった。今思えばよほど不調だったのだろう。
朝6時15分 公園に行くとラジオ体操の会のおじさんおばさんがすでに数人集まっている。当番がスイッチを入れてラジオをかけ、指導者が前に出て音頭をとってくれる。最初は年寄りばかりかと思ったが気を付けてみると老若男女入り混じって、よく市民性を表している。
先ず・みんなの体操、次に 中国体操 それから ラジオ体操第1 ラジオ体操第2 所要時間は約30分 結構きつくて汗をかく。
思い切り手足を伸ばす心地良さ今さらながらラジオ体操
毎朝、近くで鳩が遊んでいる。今朝など、大きなガマ蛙が広場を横切り体操をストップさせるハプニングもあった。まだ一ケ月も続いていないのに、夜型のライフスタイルは完全に朝型にかわりつつある・・・、何だかおかしい・・ね。