バーナード・メドウス(イギリス)「恋人たち」
三菱一号館は、東京駅に近いから新幹線を利用する私には、立ち寄りやすい美術館です。今回はバルテゥスの写真展を見に寄ったのですが、美術館の庭に置かれたオブジェの方が面白かったので写真に収めました。
題名は「恋人たち」ということですが、よく判りません。でも何やら得体のしれない存在感は伝わってきます。
そもそもオブジェとは何なのでしょう。調べたら「アートにおける立体作品のジャンルで、彫刻が素材に手を加えて別のものを創り上げるのに対して、素材そのものの美しさ、存在感、意味、用途、などに注目するもの」とありました。
実は、現代陶芸においても展覧会の作品のほとんどがオブジェです。陶芸の場合も、素材の土を焼成して別のものを創りだしますが、壺や食器はオブジェとは言いません。となると、土の存在感、意味、美しさを追求することが「オブジェ」の要素ということになるのでしょうか。
土の存在感?
土の美しさ?
陶芸の新しい可能性?
そろそろ オブジェを創り始めなければならない身にとって
は、 悩みの多い季節です。
家の前庭のような谷津山の斜面にガクアジサイの花が咲き始めました。
一昨年の秋、「谷津山を守る会」から頂いて植えたたくさんの苗が、一斉に花をつけて咲き始めたのです。目立たない花ですが、なかなかの風情です。
谷津山に咲くガクアジサイの花
この季節どこに行っても出会う紫陽花ですが、あえてガクアジサイだけを選んで植えてくれた「谷津山の会」の心遣いがうれしです。 ちなみに、花の周辺の額の部分だけが開くものがガクアジサイで、花房がいっぱいに咲くのはホンアジサイ。山に自生するアジサイにより近いのがガクアジサイです。
梅雨、蛍、燕、蛙、紫陽花、何だか懐かしい響き。
けふや切らん あすやあじさい なんの色 (子規)