陶芸工房 朝

アトリエ便りです。どうぞよろしく。

陶器のボタン

2006年12月28日 | インポート

_013_2  陶器のボタンに挑戦しています。

 カラフルな西洋釉薬を使うと、こんな色が生まれます。

 陶芸に使う釉薬を使うと、とても地味な仕上げ。 たかが「ボタン」、されど「ボタン」、なかなか難しいものです。


.ルーシー・リー展

2006年12月18日 | 日記・エッセイ・コラム

  _001_6        このコーナーで、何べんかご紹介した「ルーシー・リー展」が、静岡アートギャラリーで始まりました。

 東京での展覧会より出品数も多いとのこと。

ぜひ、この機会に繊細にして強靭な彼女の焼き物をご覧下さい。

来年1月21日(日)には、この企画にちなんで、「陶器ボタンをつくろう」という講座を担当させていただくことになりました。目下、ボタン作りに向けて準備中です。乞う、ご期待。


辛 淑玉さん

2006年12月12日 | 日記・エッセイ・コラム

 しずおか女性の会の「新春フォーラム」に、辛淑玉さんの講演をお願いすることになった。

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辛さんは、在日コリアン三世の人材育成コンサルタント。

雑誌やテレビで、すでにご存知の方も多いだろうが、彼女の書いた自伝的なエッセイ「せっちゃんのごちそう」を読んで、そのすざましい生き様に圧倒された。

「金もなく、学歴もなく、後ろ盾もなく、ネットワークもなく、信用もなく、日本国籍もなく、男でもない。

逆に言えば、失うものは何もない。

消しゴムカバーの糊付け、袋張り、ガラスビン集め、箱詰め作業、ヤクルト配達、新聞配達、チラシ配り、パン屋、ケーキ屋、焼肉屋、喫茶店の店員、アサリ売り、荷物おろし、ホステス、皿洗い、ヘアモデル、下着や水着のモデル、映画のエキストラ、DJ、パチンコ屋、鉄くずの仕分け、ビルの掃除、キャンペーンガール、手配師、深夜警備、店頭での客引き、

お金をもらえるなら、どんな仕事でもやってきた。

貧しさから逃れるためには、お金が必要だった。そして、お金は働かなくては手に入らない。「せっちゃんのごちそう」・貧しさから逃れるために、働くということ より。

在日朝鮮人が、どのような境遇の中で、その過酷な状況とどのように戦ってきたのか、痛いほどよく判る。

Photo_15 つづきはまた後で。

続。

「せっちゃんのごちそう」は、短い一文がエッセイ風につづられたもので、決して上手な文章ではない。しかし、そこに書きつづられた真実には力がある、説得力がある。

 辛淑玉さんは、今、UCSDカリフォルニア大学サンディエゴ校の客員研究員としてアメリカに滞在中である。その他にも、人材育成の会社を経営し、明治大学の客員教授をも務めている。いわば、さまざまな分野での業績をみとめられた、恵まれた成功者でもある。

 しかし、それらの評価は、マイノリティとして、苦難に満ちた「生」を戦い抜いた者に与えられるにふさわしい結果のような気もする。 きっぱりと筋の通った生き方が、すがすがしく潔い。

 来春の1月27日(土)の講演が楽しみである。


雪の東北

2006年12月06日 | インポート

青森、秋田、岩手、と東北を一回りしてきました。

_012_3 東北地方は、今年に入って初めての本格的な「雪」とのこと。

久しぶりに、思いがけない「雪」を堪能しました。でも、東北新幹線が仙台にさしかかった頃には、あたりはからからの晴天。雪国の厳しさを実感しました。写真は、雪景色の中尊寺参道。