陶芸工房 朝

アトリエ便りです。どうぞよろしく。

さくら さくら

2006年03月31日 | 日記・エッセイ・コラム

0001_006  桜の花が夕日に映えて、あたり一面を明るくしています。

 

 この季節になると、つくづくとここに暮らす幸せを感じます。冬場の山陰の寒さも忘れて・・・・・・。

10_1  左の桜は、小鳥の糞からはえてきた山桜です。

 庭の隅にひょろひょろと出てきた苗が、10年ほどでこの大きさになりました。最初は茶色の葉っぱばかりが目立ちましたが、年を重ねるごとに花が増えて、今年はこんなに豪華な花を咲かせています。

 自然のたくましさは、目を見張るばかりです。


陶芸工房 朝展 ・終了お礼

2006年03月30日 | インポート

2008_076_1  たくさんの方々に支えられて、無事に「朝展」を終了することができました。ありがとうございました。

 留守にしていた一週間の間に、谷津山の桜が満開になりました。このあたりが、一年中で一番美しくなる季節です。豊かな自然に満たされて、さらに充実した製作を続けていきたい、と決意をあらたにしています。今後ともどうぞよろしくお願いします。

 「朝展」にお寄せくださいましたみなさまのご好意に深謝.


陶芸工房 朝ASHITA 展

2006年03月23日 | 日記・エッセイ・コラム

          01_3 陶芸工房 朝ASHITA 展

  日時 3月24日~3月28日

  場所  静岡市呉服町ギャラリーワタナベカメラ

 今年一年「陶芸工房 朝ASHITA」で作りためた作品を展示します。作品は茶道具から日用雑器まで、いろいろあり、販売もいたします。お堀の桜も見ごろを迎えました。花見もかねて、ぜひ街までお出かけ下さい。会場でお待ちしています。


森林伐採ボランティア

2006年03月20日 | 日記・エッセイ・コラム

2008 久しぶりの谷津山です。

桜が咲き始めました。谷津山の竹の子も目を覚ます頃です。いつぞやご紹介した森林伐採支援隊は静岡県の主催でしたが、同じ活動を「やつやまの会」が継続しています。本日はその活動日。

 今日の私の仕事は、やつやまの会の畑に、じゃがいもを植えること。ところが、農作業の得意なおじさん、畑仕事もしたことのない新参者には任せられないと、せっせと畑を耕していきます。私たちは、仕事の邪魔にならないように見学、ボランティアにもいろいろあって、なかなか大変です。

 竹の伐採をしていたHさんが、かわいい初物の竹の子を掘ってきてくれました。まだ10センチ足らずの赤ちゃんですが、竹の子ご飯にしたら、ぷーんと春の香りがしました。Hさん、ありがとう、ごちそうさま。


花と器ー6

2006年03月19日 | インポート

  2008_072          バイモユリ。「貝母」と書いて「バイモ」と読みます。 

今か今かと待っていたバイモユリが咲き始めました。私のお気に入りの山野草の一つです。

 わが家では、春になるいち早く、ヒメシャラの木の下一面にこの花が咲き始めます。花は淡い緑色、地味で目だたず控えめな花ですが、どんな花いれに生けてもなぜか相性が良く、とても品があり、器を引き立てます・・・・・・。 (そう、そう、人間にもそんな人って、いるんですよね。 ・・・・・・羨ましい限りです。)

 器は水指です。先日のものとはまた違いますが、同じく焼き〆にしたものです。水差しは、お茶道具としてだけでなく、花いれとして気軽に使うのがいいですね。(今回の陶芸展には、いろいろな水差しを出品しています。ぜひご覧下さい。)


ブエノス・タンゴ

2006年03月17日 | 日記・エッセイ・コラム

 知人にチケットを頂いたので、「ブエノス・タンゴ」を聞きに行ってきました。「聞ききに」というより「見に」という感じでしょうか、歯切れのよいタンゴを踊るダンサーたちの見事な足さばき、日本の演歌みたいな恋の歌を、情熱的に歌いあげる歌い手、それを盛りあげるヴァイオリンとピアノとチェロとコントラバスとそしてバンドネオン。まさにエンターテイメントの真骨頂というところでしょうか。またブエノス・タンゴのバンドネオン奏者ファビオ・ハーゲルがいいんですね。彼がバンドネオンを操ると、聴衆は思わず魅せられて、感情移入してしまう・・・・。

 南米、アルゼンチン、ブエノスアイレス、(いったことが無いので想像もつかないけれど)、多分、情熱的で激しい気性の国なんでしようね。(タンゴのリズムを奏でるバンドネオンがそんな感じをあたえるのかも)。

 そんな訳で、帰り道、思わずタンゴを口ずさんじゃいました。そして家に帰ったら早速、サリーポッター監督の自作自演映画「タンゴ・レッスン」をもう一度見てみよう ! と思ったのでした。


花と器ー5

2006年03月15日 | 作品紹介

2008_069_1 シンビ゛ジュウム

もう20年ほど前に、友達に株分けしていただいた原種に近いシンビジュームです。一鉢から10本近くの花芽があがり写真のような花が咲きます。名前は分かりませんが、いたって堅牢な花です。

厳冬に部屋に入れる他は、世話らしい世話もしないのに、毎年今頃になるとたわわと花を咲かせます。あまり美しい花でもないので、ほっておくと、いつまででも咲き続けています。思い切って数本を切って水指にまとめて投げ入れてみました。 ・・・・・まぁ、悪くはないかな・・・・。

 


作品・あかり

2006年03月09日 | 作品紹介

2008_050  Sさんの作品「あかり」です。

 作品に明かりを入れると、合掌づくりの大屋根から、かすかに「あかり」がもれて、ほのかな哀愁がただよいます。(写真クリックすると拡大します)

 Sさんの創作の原点は、オリジナルにあります。決して人の作品を真似ません。「陶芸」だからと言って、おきまりの轆轤も使いません。すべて手作り。日頃の暮らしの中で、あれこれ思いをめぐらし、その思いを先ず図面に表現し、それを立体模型にしてから、粘土で製作します。

 Sさんの手から生まれ出た作品は、世界に一つしかない、まさにSさんそのもの。柔軟な発想と無限の創造力に、私たちはいつも驚かされます。(ちなみにSさんは、お元気そのものの82歳) 。作品を、3月24日からの展覧会に出品いたしますので、ぜひご覧下さい。


花と器-4

2006年03月07日 | 作品紹介

2008_049  クリスマスローズ

 赤松を五昼夜焚き続けて古式の穴窯で焼成した耳付きの自然釉花いけに、クリスマスローズをさしてみました。

 写真で見ると繊細に見えるこの花、実は水揚げが悪い上に茎が短いので、生け花にはむいていません。でも、茶花としても使えそうな「侘び」のある色をしています。

 「クリスマスローズの歴史はキリストが生まれる約300何前までさかのぼります。古代ギリシャのパルテノン宮殿の近くではクリスマスローズが咲き乱れていました。ヘレニズムの時代の花であることから、クリスマスローズの広義であるヘレボラスの名前は、このヘレニズム文明をその語源にしています」

 なんと「クリスマスローズ」の名に反して、キリスト誕生以前からある花なんですって。そう思ってみると、厳冬の寒さの中でも、青青と茂っている葉は、太古の生き物カブトガニを連想させます。生命力の強い花なのでしょう。家のクリスマスローズは、植えてから5年目くらいにようやく咲き始めました。写真のように濃い紫色をしていますが、花屋さんにはうす緑色のものもありました。

*写真 クリックして見てください。ポタニカルアートみたいです。


花と器-3

2006年03月01日 | 作品紹介

007_2 弥生、三月、春です。

 このブルーの壷が焼き上がった時、これに黄色い菜の花を活けようと思いました。壷は、最初、上部に灰釉を施し強還元で焼成したのですが、思うような色が出ず、三回焼成しなおして、ようやく出たブルーです。明るい空色と黄色の取り合わせ、「春色」だと思いませんか。 

 2008_041 静岡市の郊外に「あさはた沼」という湿地帯があります。その中心部を流れる川の土手に、毎年一面に菜の花が咲きます。 先日、車を走らせてみました。今年は寒かったから花にはまだ少し早いかな、と思ったのに、日当たりのいい土手には、みずみずしい黄色い菜の花がいっぱい、その下には、ちりばめたようにかわいい青色のオオイヌノフグリが咲いていました。

2008_044 素敵な春の色、

 見~つけた。