陶芸工房 朝

アトリエ便りです。どうぞよろしく。

秋の七草

2004年09月30日 | 野草
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今夜は十七夜。

十五夜が曇りで、昨日の十六夜が台風で雨だったから、
本日の月は、三日分、美しいというわけ。

お月見の供え物といえば、栗やサトイモを思い出す。それから、秋の七草。

はぎ  すすき  くず  なでしこ  おみなえし  ふじばかま  ききょう

ここの庭では、七草の全部が咲くようになっていたのだけれど、どういうわけか、ことしは、おみなえしがみあたらない。

写真は、満開のふじばかま。



作品の紹介

2004年09月29日 | 作品紹介
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同じく、Hさんの作品。

大学時代に、轆轤を習ったことがあるとHさんは、
轆轤の棒びきで、一度に数個の茶碗を挽くことができます。
そのうちの幾つかを、さやにいれて、強還元で焼成したものです。

灰釉が、白化粧した生地と溶け合って、優しいグリーンに仕上がっています。、


作品の紹介

2004年09月29日 | 作品紹介
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Yさんの作品。

陶芸を習い始めて、初めて作った湯のみです。

ちょっと大ぶりの茶碗ですが、青磁のような薄いグリーンが美しく、品よく仕上がりました。

                       写真には、庭に咲いていたフジバカマを添えてみました。



芸術の秋です。

2004年09月29日 | 日記・エッセイ・コラム
2_1すっかり秋めいて、夜など上着が欲しい感じですね。芸術の秋!秋の夜長を、あなたも「ものづくり」で楽しみませんか。

先月から、陶芸にいらっしゃる可愛いお嬢さんたちのために、夜の陶芸教室を始めています。
お仕事があって昼間の時間が使えないという方、まだ二人きりですので、夜の陶芸教室に参加しませんか。
おいしいお茶と素敵な音楽と、楽しいおしゃべりを、一緒に楽しみましょう。



ブログ

2004年09月26日 | 日記・エッセイ・コラム
now娘に勧められて、「ブログ」を使うことにしました。みなさんからもコメントが書き込んでいただけるものだそうです。
まだ使い慣れていないので不安ですが、今後は、今日のひとことのページをこの「ブログ」にシフトさせていく予定でいますので、こちらも是非ご覧になって下さい。

http://www.soho-shizuoka.gr.jp/user/ashita/








伽耶土器

2004年09月26日 | 陶芸教室
345_1さて、どこかで仕事のけじめをつけなければと考えて、『個展』なるものをしてみようかと考えました。とりあえず会場探しを、と電話をしてみました。すると、めぼしいところは何処も「来年まで予約でいっぱい」とのことです。(発表したい人がそんなにたくさんいるとは驚きです。ギャラリーって儲かるんですねー。)そんな訳で、あわてたので、来年の三月なら空いているという呉服町のギャラリーに予約を入れました。さて、これからすばらしい作品を作るぞ!と、張り切ってみたものの、容易に作品など作れるものではありません。どちらかというと私は、完成度の高い作品より、稚拙でどこか不完全なものが好きなのです。ところが、この『つたなさ』というのが、曲者なのです。稚拙のバランス感覚といいましょうか、稚拙の美・・・・。本日の写真は、伽耶(かや)土器です。伽耶は5世紀ころ韓国にあった小国。そこで発掘された土器を伽耶土器という。これが日本の大和朝廷にわたり、須恵器が始まったといわれている。神器として使われたと思われるこの土器、稚拙なのだけれど愛らしくて、どこか品がある。     (伽耶土器の再現実験をしている韓国の窯で入手)


2004/08/13


ホトトギス

2004年09月26日 | 日記・エッセイ・コラム
342_1立秋を過ぎると、そこからは「残暑」と呼ぶのだそうで、旧暦の季節を先取りしたネーミングには、美しいものがたくさんあります。野に山にそして外国旅行に、さらには長期バカンスなどと、優雅な休暇のようすが、メールで飛び込んでくるというのに、こちらは、相も変わらず肉体労働に明け暮れています。庭に出れば草や木が生い茂っているのが気になるし、ATORIEにいけばやらなくてはならない雑用がいっぱいだし、さらに、築30年以上もたっている古い家たちは、何とかして欲しいと、あえいでいるようです。アトリエとかギャラリーといえば、格好よく聞こえるのですが、所詮は古家、きれいにしておくためには、ペンキを塗ったり修理をしたり、それはそれは手がかかるのです。焼き物だってそうです。焼く前には、棚板をコーティングしたり、釉薬を点検して補給したり、器をいれる「鞘」の準備をしたりと、大変なんです。長期バカンスなんて夢の夢、そんな気もするし、いや、今の暮らしが、結構「長期バカンス」のスタイルかな、なんて気もしなくもないし・・・・・・。ああ、そうだ、今、イチヂクのコンポートを作っているんだっけ・・・・、火は大丈夫かナ。        写真は本日のアトリエ、否、作業場のようすです。


陶芸教室について

2004年09月26日 | 陶芸教室
337_1最近、陶芸教室のお問い合わせを、よくいただきます。どんな陶芸教室をしているのか、ちょっとお知らせしますね。現在、木曜日が定例の陶芸教室の日になっていますが、よくあるカルチャーセンターの陶芸教室のような、営業ベースの教室ではありません。かなり自由に、自分のやりたいことをやっています。ここASHITAのアトリエを一緒に使って、クリエイフィブな手仕事を一緒に楽しみましょう、といった感じ、いわば、陶芸コミュニティといったところでしょうか。メンバーの年齢もいろいろ、作る作品もいろいろ、ただ、道具や粘土や釉薬だけは、こちらのものを使っています。興味がおありの方、ぜひのぞいてみてください。

2004/08/01


エルミタージュ美術館展

2004年09月26日 | 日記・エッセイ・コラム
334_1東京、江戸東京博物館で、エルミタージユ美術館展を見てきました。展示の中心は、女王エカテリーナ2世が贅を尽くして収集した美術工芸品の数々。これだけの財宝が、よくぞ社会主義体制の中で、保存されてきたものだと歓心してしまいました。「エルミタージュ」というのは、サンクトペテルブルグに建設されたロマノフ王朝の王宮の中の一部,「冬宮」の呼び名なのだそうですが、現在、そこが「エルミタージュ美術館」になっています。秘宝展に触発されて、あわててロマノフ王朝の系譜を調べ始めたら、なんと「女帝」の数の多いこと。中でもエカテリーナ2世の名前はいろいろなエピソードと共に有名ですよね。この機会に、世界一美しい街「サンクトペテルブレグ」に行ってみたいな、とおもったけれど、それはちょっと先において、先ずは「ロマノフ王朝」について勉強してみようと思った次第です。なぜって、来年度には、静岡市で本格的な「エルミタージュ展」を企画しているからです。

2004/07/27


アトリエの掃除

2004年09月26日 | 日記・エッセイ・コラム
331_1「何だか、仕事の半分は掃除してるみたい」そういって愚痴をこぼすのだけれど、だぁ~れも手伝ってくれるわけじゃないし・・・・・。今月は、珍しく二度目の本焼きをしています。新しい「灰」のテストを早くやりたかったことと、作品の乾燥が早くて、たくさんの作品が間に合ったからです。陶芸していて、何が一番汚れるかって、それは、素材が粘土なのだから、ろくろも、削りも、なんですが、やっぱり釉薬がけの作業でしょうかね。ドロドロ、ベトベト の手で、いろいろなものをさわるから、結局、あたり一面に、汚れは拡大することになります。それで、窯に還元用のガスをたきこみながら、きのう、ベタベタになったアトリエの大掃除をしました。それが、いつでもいつでも掃除しているって感じなんだな !きれいになったアトリエをお見せしようとしたのですが、うまく写真が撮れませんでした。

2004/07/25


作品の乾燥

2004年09月26日 | 陶芸教室
330_1梅雨明けしたら、空気が乾燥したせいでしょうか、通り抜ける風が急に爽やかに感じられるようになりました。成型した器を乾燥させるのには、好都合です。粘土で成型した器を乾燥させるのには、夏場でも一週間かかります。(もちろん大物だともっと時間がかかりますし、冬場だと夏の2倍は時間がかかります)しかも、10キロの窯に作品をいっぱいにつめるには、相当な量の作品が必要ですから、作品作りの期間も必要です。で、本窯を焚くのは、どうしても一ヶ月に一回か二回ということになるわけです。焼き物って、かなり手のかかる手仕事なんです。写真は、窯を一杯にするために急遽間に合わせた作品を、庭で乾燥させているところ。この暑さだと二日で乾きますからね。(ただし、乾燥が甘いと窯の中で、バクハツするから、それがこわいんです。)

2004/07/21


新しい灰釉

2004年09月26日 | 作品紹介
328_1新しい灰釉を使った作品が出来上がりました。今回は「飛騨高山産のなら」を主体とした天然灰とかまと長石とを混ぜた「灰釉」です。鉄分の多い土に白化粧した生地のものは、深いグリーンに、鉄分の少ない生地のものは、マットな黄色にしあがりました。なかなかの、すぐれものの「灰」に出会えてよろこんでいます。

2004/07/19