陶芸工房 朝

アトリエ便りです。どうぞよろしく。

アトリエだより-2

2016年03月31日 | 日記・エッセイ・コラム

 

さくら  さくら  さくさくら  ちるさくら

 昨年のこの季節、山頭火の上記の「さくら」の句を書にしてアトリエに飾った。

ぽつり、ぽつりと、咲くさくらと、ぽつり  ぽつりと 散るさくらでは、同じさくらでも同じ文字ではいけない。

山頭火のたくみなことば遊びがそこにあるなら、書にもたくみな遊びこころがそこになくてはいけない。

絵も書も句も、そして陶芸も、めざすは「ふかみ」である。

 

今年は、いつもの年より10日遅れてさくらが満開になった。

何げに明るく華やぐアトリエである。

 


アトリエだよりー1

2016年03月28日 | 野草

さくらの開花は去年より10日遅れですが、庭の雑草たちが競いあって春を謳歌しています。 

アトリエからの春便り

見てやってください。いずれ劣らぬ美人ぞろいです

 

イカリソウ・船の⚓錨のような花だからイカリソウです。

 

石畳の間から顔を出したタンポポ・蜂の仲間でしょうか虫もやってきました。

 

数ミリの白い小さな花を着ける雑草。春一番に先頭を切って咲くからセントウソウですって・・。

おなじみの十二一重(ジュウニヒトエ)。

写真下・左の蕗は先日まで蕗の薹でしたが、もう食べごろです。

 

 

山野草の中でも特に上品なニリンソウ・まだ一輪しか咲いていません・・・ね。

  

造花のようなキラキラとした黄色い花はリュウキンカ。

里山の何処にでもある雑草・ムラサキケマン。

 

ムラサキサギゴケは、名前のように地面を這って生長し苔のように紫色で地面を覆います。

 

ご覧のように、今、アトリエの庭は色とりどりでとても賑やか、

まだまだご紹介したいのですが、今日はここまで

 

 

 

 

 

 

 

 

 


さくらだよりー2

2016年03月25日 | 日記・エッセイ・コラム

GOOぶろぐから昨年の「さくらだより」がおくられてきました。

 

2015年3月23日夕方撮影・  我が家を覆う さくらです。

 

 

2016年3月25日・同じアングルから観た今年の「うちのさくら」(手前は木蓮)。

 

いつもならこの時期「ここは桃源郷のようです」なんて言って

花見の茶会など開くのに、今年はご覧のようです。

何か機嫌を損ねることがあったのでしょうか?

 

何か気に障ること言ったかしら? ふと問い返すあの日のように


辛夷(こぶし)

2016年03月18日 | 野草

心華やぐ花の季節を迎えました。 

 

 

風も光も春色に染めよ花辛夷

 

我が家の辛夷(こぶし)です。

姿形の美しい、いかにも柔らかな春の光にふさわしい花だと思いませんか?

実がにぎりこぶしのようだから「こぶし」と命名されたのだとか。


ふじのくに地球環境史ミュージアム

2016年03月14日 | 美術館めぐり

駿河湾を望む丘の上に、待望の「ふじのくに地球環境史ミュージアム」が誕生しました。

 

 正式オープンは2016年3月26日・場所は駿河区大谷の旧静岡南高校跡

 

30年の時を経て

 このミュージアム が実現するまでには、「しずおかに自然史博物館を創ろう」と活動を続けてきた人々の(NPO 静岡県自然史博物館ネットワーク)30年に及ぶ地道な活動があります。もともとは、多くのコレクターが長い年月を掛けて集めた膨大な資料や標本を一か所に集め展示したい、次世代につなげたい、そのための展示場所が欲しい、それがスタートだったように思います。(自然好きが高じていつの間にか膨大な駿河湾の貝の採集標本を抱え込んでいた夫もそんな仲間の一人でした)。しかし、30年という長い年月の間には、亡くなる方もあり、残された蒐集品を保管し役立てる仕組みづくりも、NPOの大きな仕事になっていきました。

 

 開館のご挨拶の中にも「この膨大な標本がなかったらこのミュジアムは誕生しなかったでしょう」という言葉がありました。化石岩石類、昆虫類、植物類、魚貝類、哺乳類、 動物類、 鳥類 etc の 標本は30万点にのぼり、収納庫に加工された教室に収納されています。それらが、貴重な資料を保管し次世代に伝えるという博物館の大きな役割の一端を果たしていることも確かなことです。

 しかし、新しい時代に向けたこのミュージアムの特色は、人と自然との共存のあり方  を提示していることです。

何万年かの地球の営みを通して自然との共存のあり方を考えるヒントを提示し、末永く人類がこの星と生存していくにはどうしたらよいのか 未来への提言 を考えています。屈強な六人もの専門分野の博士が顔をそろえてくれていることもうれしいことです。

 

                                                                                   正面玄関のパノラマ

 

 たくさんの子供たちが、ここに来ていろんな仕掛けの中から「自然」と「人」について考えてくれたら・・。いいえただ「自然っておもしろいな」「虫が好きだな」「植物が好きだな 」「化石っておもしろいな」 そう思ってくれるだけでも、ここに蒐集品を託した人たちにとっては本望なのじゃないかしら、と思ったのでした。 オープンまで後2週間です。おたのしみに。