陶芸工房 朝

アトリエ便りです。どうぞよろしく。

灰釉平皿

2005年07月31日 | 作品紹介
000006_009 とらぶった、今回の窯でしたが、二度焼きをしたら、大分よくなりました。写真の大皿は、直径35センチメートル高さ7センチメートル。高山灰釉で焼成。皿の中心に釉薬がたまって緑色の湖のような景色になった。今朝、庭に咲いた山百合と。写真は、クリックすると拡大します。


箱やさん

2005年07月29日 | 日記・エッセイ・コラム
 私が幼かったころ、近くに「はこやのおばさん」と呼ばれるおばさんがいた。何やかやと家の雑用をしてくれるので、私たち子供は、固有名詞のように「はこやのおばさん」と親しんでいた。別に、家で箱を作っているようでもなかったから、誰かがむかし、箱に関係する仕事を生業にしていたのだろう。

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 ところで、今日、突然、愛知県から「箱や」さんなる人が尋ねてきた。
「ちょうど静岡にきたので、ちょっとご挨拶を」と箱やさん。何回か焼き物をいれる桐箱を注文したことはあるが、すべてFAXで済ませていたので驚いた。一年に、一度ぐらい、お得意様まわりをするのだという。

 焼き物を入れる桐箱は、作品の大きさによって違うから、すべて特注である。どこに頼むかというと、大体先輩に紹介してもらったところになるから、新しいお客が増えていく、そこにご挨拶に行くらしい。昔風で丁寧なのだ。
 丁寧と言えば、「桐箱」も実に丁寧で、さまざまなこだわりによってランクが違っている。素材も、中国桐の合成材から日本桐の柾目まで、ピンからキリまで。さらに箱をいわえる組みひもにも、箱に掛ける上紙にも、器を包む布にも、いろいろなランクがある。
 箱やさんは、実物をしめしながら、それらを丁寧に説明してくれた。「なるほど」と、感心することばかり。

 ちなみに、笠間焼きの人間国宝松井康生さんの桐箱も、この箱やさんが収めていたとのこと。ということは、松井康生のと同じ桐箱に、私の作品も入るというわけである。ヘンな感じ。






ギボウシ

2005年07月28日 | インポート
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000005_006 ギボウシ。
雨上がりの木陰に、ニョツキリと茎がのびて、蕾を持ち上げていました。
珍しくもない地味な花ですが、よく観ると、物静かなやさしい女の子のようで可憐です。
あまり人目を引く存在ではないけれど、教室の片隅に黙ってすわっている、こんなタイプの女の子が好きだ、という男性もいそうです。ふと、そんなことを思った次第。


黄瀬戸水指

2005年07月27日 | 作品紹介
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 今回の窯で焼けた「黄瀬戸水指」です。
今回の窯は、出来が悪くて、どういうわけか、生地に釉薬がうまくのりませんでした。やきものって、気難しいんですねー。

 さて、次の催し、10月の浜松でのフェアーに向けて、がんばらなくっちゃ。あれこれと、ボランティア活動に首をつっこむのはよくないようです。



バリヤフリー

2005年07月24日 | 日記・エッセイ・コラム
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  リフォームのついでに、と言うことで、リビングのしきりを取り除いて全体をワンフロアーにしてしまいました。老後を考えて、というわけでもなかったのですが、結果的バリアフリーになりました。これが役立つ日があるのかもしれませんが、今のところ、その必要性がわかりません。 広々とした空間に、クラシック音楽が鳴り響いているという感じ。*窯では、ただいま作品の焼成中です。



クリムト

2005年07月23日 | 日記・エッセイ・コラム
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 納戸の大掃除をしたら、いろいろなものが、ごっそりと出てきました。懐かしい物ばかりです。
大きな額入れの箱を捨てようと思ったら、額の中に大きなクリムトの絵がはいっていました。クリムトがとても好きだった頃、ウィーンの美術館で買ったものです。美術館には、クリムトのネクタイやハンカチやシャツなど、いろいろなグッズがあって、面白がってネクタイなども一緒に買ったことを思い出しました。今でこそ美術館でのグッズ販売は当たり前になりましたが、昔はそれが珍しくて、掘り出し物を見つけたような気分でした。20年くらい前のことでしょうか。
 箱から出して飾ってみたら、なかなか面白いので、捨てるのはやめました。しばらく楽しめそうです。


緋扇・コインランドリー

2005年07月22日 | 日記・エッセイ・コラム
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000004_014  暑い日がつづいています。真夏の太陽と競うように、「ひおうぎ」の花が咲き始めました。いよいよ夏本番ですね。

 夏に欠かせないものの一つに「水」があります。わが家の水回り工事は、何とか夏本番に間に合いましたが、三週間にわたる工事の間、困ったのが、お風呂と洗濯でした。
お風呂は、知り合いの家でシャワーを使わせてもらいましたが、水道の栓をはずされてしまった全自動洗濯機は、どうにも使いようがありません。思案のあげく、コインランドリーを使うことを思いつきました。ランドリーの洗濯機に洗濯物をいれておいて、マーケットに買い物に行ってくると、洗濯が終わっています。これはなかなか便利です。毛布や敷物の類は、10k入りの洗濯機がいいこともわかりました。家庭用洗濯機より、ここの洗濯機はパワーがあるのです。(ちなみに、10kで500円)。大物をためておいて、日常の洗濯と、使い分けをするとよさそうです。
 意外だったのは、このコインランドリーの利用者が多かったこと。いつでも誰かがいて、常連らしい人たちは、洗濯物が出来上がるまで、ソファーに座っておしゃべりをしています。まさに、現代の「井戸端会議」というところでしょうか。時代が変わっても、ことの本質は変わらないのだな、と思った次第。 以上、コインランドリーの感想でした。

 


陶芸教室

2005年07月20日 | 日記・エッセイ・コラム
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  しばらくごぶさたしました。あれやこれやと、職人さんの都合で手間取っていた工事も、ようやく終わりが見えてきました。何人もの人の手を借りる仕事というのが、どんなに面倒なものか、よく分かりました。
 
 さて、久々に陶芸教室のようすをご紹介します。
静岡大学で「国際交流」を担当しているUさんのお世話で、留学生を交えた陶芸教室を開きました。
参加者は、ドイツとインドネシアとフィリッピンの留学生三人、日本人三人の計六人。それぞれの国の文化の違いもあって、ユニークな楽しい陶芸教室になりました。陶芸の後は、即席のお茶会で日本の文化を楽しんで頂きました。
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写真は、日本の「茶」を楽しむドイツのボンから留学中のシュミットさんと、フィリピンから留学中のポルシャさん。


リフォームその1・リフォーム詐欺のこと

2005年07月05日 | 日記・エッセイ・コラム
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<ただいま、わが家では、水まわりのリフォーム工事中です。

 最近新聞紙面をにぎわせている、リフォーム詐欺事件と、わが家のリフォームも無関係ではないので、ご紹介しておきます。
 半年ほど前のこと、「この地域の住宅の耐震調査をしていますので、床下を点検させてください。調査料は無料です」という工事の人が、ご近所を一軒一軒回って、わが家にもやってきました。名刺には、静岡市耐震工事指定業者とあります。「都合が悪いから」とお断りすると、次の日にまたやってきました。何べんも何べんもくるので、「じゃあ、点検だけね」ということになりました。

 調査員と称する人は、デジカメを持って縁の下に入りました。 やがて出てくるとテレビにカメラをつないで、「水道管が古くなって少々もれている、白ありの気配がある、お風呂場のあたりが腐っている」、等などいいながら、それらしい写真を見せるのです。築30年を過ぎた家の所有者としては、「さもありなん」という気持ちもあって、忸怩たる思いがなくもありません。 その場は、うまくお断りしたのですが、「何とかしなければ」という思いは残りました。梅雨を前に、思い切って知り合いの建築やさんに相談、リフオームを決心しました。

 さて、風呂場の床や壁をはがしたらどんなだったかって・・・・・・、
それが、意外としっかりしていてきれいですね、だったのです。

詐欺にはあいませんでしたが、あの「耐震工事の点検」が、私にリフォームの決心をさせたことだけは確かなことです。
皆様不審業者には、気をつけましょう。              


梅雨

2005年07月01日 | 日記・エッセイ・コラム
000003_005またまた、北陸では、集中豪雨の大きな災害が出ている様子。

集中豪雨に追われるように北陸の旅から帰ってきたのは三日前のこと。あのままずっとあの激しい雨が降り続いていたのでは、たまったものではありません。門前町の山奥で見た幻想的な蛍たちも、激しい水の流に巻き込まれてしまったのではないかと、気にかかります。
容赦のない自然の摂理は、人の知をあざわらう「怒りの感情」のようです。静岡は、静かで穏やかな梅雨。桔梗の花が咲き始めました。